京都
前著「京都カフェ案内」からもう12年!もともと浮ついたところのない木村さんの著作だけどさらに深みや落ち着きを増していて、今のこちらの気分にちょうどあっている。 きちんと喫茶店の人に取材してその店の歴史をまとめてあり、とりあげられれている事柄…
「お金をかけずに京めぐり」なんてサブタイトルがついているけれど、「お金をかけない」というところが主眼でなく、京都に友人が来たらこういうところに案内したいというような、ちゃんとした、私もお墨付きしたいような場所が並んでいる。値段も許容範囲内…
少子化対策が叫ばれている今みるとどういうことかと思うのだけど、人口問題から来る産児制限の話。昭和30年。 いろんな人の生活が絡み合って・・という運びで、和製「ハンナとその姉妹」*1って感じ。もう少し表面的だけど。三橋達也の長唄シーンがあるけれ…
番組情報はここ(9/21に再放送あり)中田英寿が伝統工芸を伝える仕事をしていて、芹沢けい介デザインも好きというような話題もあり驚きながら見る。今まであまり民藝とかに関心のなかった20代の娘にも芹沢さんの作品が魅力的にみえたらしい。 静岡の芹沢さ…
恵文社COTTAGEに、銀閣寺のアンティークと古本のお店「迷子」が出張ということでのぞいてみた。 昭和の猫に惹かれて購入 奥さまの的場晴美さんという方の版画も随所に出てくるがこれがまたいい。 こんな感じねこ横丁の仲間たち―覗いてごらんよ、路地裏を…作…
ちょうどこの季節に読むのにふさわしい素材 年末〜バレンタイン〜スナップえんどうの出回る春だしの素やホットケーキミックスなど簡略化できるところは簡略化し、日々とにかく何品かだしていく、そのことに集注しているのがい。この巻では京都旅行の話題も出…
マキノ雅弘氏は明治41年生まれ。上巻は誕生から子役時代、昭和14年の暮に御母堂が亡くなられるところまで。下巻はそこから昭和53年、テレビの仕事などもされているところまで。 すごい躍動感、男気。映画会社の興亡。遠慮なく出て来るぶっちゃけ話。フィ…
おもしろかった!なんだかすごくドライで。天知茂の戦中派対近藤正臣のクールな戦後派みたいな対比、若き松方弘樹のアニキ的魅力、そろばん勘定の荒木一郎、とか役割分担も明確で。なんか全体にコミカルなものが流れていて楽しめるし、京都の街中での隠し撮…
映画「マイ・バック・ページ」*1で、マツケン演じる学生の事件に巻き込まれた京大の闘士滝田修という人がこの作品に出て来るときいてみてみた。60年代の京大闘争のさなかの姿だけど学園紛争ものでよくみる(そして現実でも幼い自分もきいたことのある)アジ…
朝日新聞の「映画の旅人」というコーナーにこの映画のことが取り上げられていて監督の田坂具隆氏が三高出身ということで1963年、佐久間良子主演だった方のこの作品に興味を持ち見てみた。 最近つくられる遊郭ものみたいにただ遊郭の華やかさ、そこにちらっと…
仙台 火星の庭*1で購入。昭和元年から映画の世界にいる宮川一夫さんが、幼い時のことからはじまって、この本が作られた1985年までのご自分の仕事の流儀、そこで出会った監督、俳優さんのことなどを語った本。建前で全然語られてなくて読んでいて楽しいし、映…
赤川次郎の文楽の本に、近松原作ということで紹介されていた作品。おもしろかった。時代劇っぽくなく、時代は江戸だけどテイストは現代劇という感じ。これぞまさに世話物っていうことか・・ 実直な武士である夫を演じている俳優さんの西洋風な阿部寛のような…
「黒蜥蜴」を意識したようなマダムが、「美の壺」みたいに、自分がなんだか気になっているものばかりとりあげて説明してくれる形になっていて、気の合う友達としゃべっているような気分で「そうそう!これもいいね!」と読み進む。たとえば芸艸堂が作ってい…
Monicaは若々しい感覚のかわいいケーキ屋さん。北野の天神さんのあとちょっとケーキでも、という時にまず考えるお店です。 有名な犬のイラストの袋にはいったおみやげなんかいただくとみっともなくもわくわくしてしまいます。 先日、こちらの「なめら〜かプ…
ビデオ屋さんのおすすめリストでは、先日見た「手をつなぐ子等」よりよい星がつけられていた。世間的には「手をつなぐ子等」の方が有名らしい。私も「手をつなぐ〜」の方がこどものキャラクターがそれぞれはっきりしていてみやすかったかな。。でもこちらの…
「放浪三昧」で、稲垣浩監督伊丹万作脚本のあたたかみのあるスマートさに感激し、その解説にもすすめてあったこの映画をみた。ありがたそうなタイトルに二の足踏んでいたのだけどありがたすぎて煙たい映画じゃ決してない。かわいらしくてすてきな映画。ちゃ…
お歳暮にいただいたmiel mie の国産果実使用柚子蜂蜜。 HPにも紹介があるようにゆずがすごく細かく裁断されているのでほとんど蜂蜜の中に溶け込んでいる感じ。 だけど、味のついたはちみつとはまるで違うゆずの存在感。 お湯割りにして飲むとからだがあった…
白川通の北大路近くを山の方にあがっていくとある、とてもキュートなきのこのおうちな雰囲気のドイツ菓子Frau Pilz。「きのこ婦人」という和名の通り、きのこをイメージしたクッキーなどとにかくかわいらしいのだけど、かわいいだけじゃないしっかりした風味…
新京極三条の角にあり一見普通のみやげものやさんのようなのだけど、そこに並んでいる木版の便せん封筒や手刷りの花札や百人一首は本当にすばらしかった。大正時代のアール・デコ風作風で有名な小林かいちさんの絵ハガキや絵封筒も版行していたという。 2011…
(関心空間に載せていた記事を移動)イラストレーターのナカムラユキさんがされていた京都の白川疏水沿いにあるイベント時のみのアトリエショップ。2010年11月で一旦閉店。季節おりおりのイベント(バレンタイン前のチョコ展、自分へのおみやげという概念も…
なじみの風景がいっぱい出てきて悪くはないのだけどなんか雑誌を読んでいるみたいな感じ。気持ちのいい切り貼りをみている雰囲気。台詞も雑誌的で、なにもここでこんな台詞つけなくても黙々とやっときゃいいのになー、ってなところがちょっとあった。もっと…
原作を読み終わった時のきゅんときた感じの量は少なかったけれど、原作の感じを損なわず上手に映画にしてあるなぁと思う。主役の渡辺君は口許がみうらじゅんに似ている感じがするし、みうらじゅん、若い頃こうだったかも・・という気分になる。エンドロール…
「パッチギ!」のプロデューサーでシネカノン代表の李鳳宇氏のことはあまり知らなかったのだけど、どうも京都や大阪の自分の大好きな映画館とも関わっておられる感じ?この本が発行されたのは2005年。今、李氏は、ピンチのようだけど、東京の進学校出の四方…
「京都カフェじかん。」 火裏蓮花柳馬場姉小路上ル一筋目東入る・・かな? 卯晴紅茶のお店 素夢子古茶家 「Meets Regional 京都本 キャラ別キョートBEST!!」←こっちの方が独自の視点があり、おもしろかった。マダム向け、とかひとりアネゴむけ、ロハスくん向…
包み紙が大好きで、捨て置けない気分になる私。その包み紙をただ並べるだけでなく、どのようにして生まれたのか、そのお店を丁寧に取材してできたこの本、出版されるやいなや記念展覧会にも出掛け(こちら)、勇んでこの本を読み始めたのだけどあとちょっと…
今ずっと続けて読んでいるコミックの中でかなり楽しみにしているのがこれ。一巻目、ダークなお姉さんの雰囲気に重くて苦しかったけれど、この巻ではそのお姉さんとの場面にちゃんと助太刀があらわれて・・とってもとってもほっとする。。というか、巻を重ね…
主人公がちょっと雑誌に出てくるおしゃれ女子みたいな感じで、おばはんになってしまった自分をぐいと引っ張るものが希薄な感じではじまり、なんだかいちいち表層的すぎる気もしたけれど、大学卒業前後の、今まで属していた世界からちょっとずつ離れなきゃい…
こどものとき好きだった絵本「ちいさいおうち」の悲しい一場面を思い出す風景。ちいさいおうち (岩波の子どもの本)作者: バージニア・リー・バートン,石井桃子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1954/04/15メディア: ハードカバー購入: 10人 クリック: 172回…
朝に限らず楽しめる京都も美しい写真付きでたくさん載っていて、情報源的側面よりみて楽しむ要素も多かったのだけど、こんなに朝が早いんだ!と感心したお店もいくつか紹介されている。(よく朝以外の時間に行くお店ではとようけ屋山本の4時とか神馬堂の7…
ふや町映画タウンがちょっと形態を変えて一応再開。知らないビデオだったけれど監督のジャン・ユンカーマンがチョムスキーをとったものは以前みていてよかったので、机の上に置いてあったこのビデオを借りてみる。 禅寺、離宮、美術館などの日本の庭をその理…