2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

宇宙兄弟 15 16

英雄ともてはやされて、ものすごくクールにこなしていっているようにみえる人物に襲い掛かる苦悩、そして人格も才能も。。と思われるような人の中にある自分で自分を愧じなきゃいけないような気持ち・・読んでいて励まされるし、物語の流れからいってもとて…

映画渡世 天の巻 地の巻 マキノ雅弘自伝

マキノ雅弘氏は明治41年生まれ。上巻は誕生から子役時代、昭和14年の暮に御母堂が亡くなられるところまで。下巻はそこから昭和53年、テレビの仕事などもされているところまで。 すごい躍動感、男気。映画会社の興亡。遠慮なく出て来るぶっちゃけ話。フィ…

閉経記

yukkekoさんが日記に書いておられ興味を持ち読んだ。ちょっと居間に置いておくのをはばかるようなタイトルと表紙!もともとは婦人公論に連載していた「漢である(漢にルビでおんな、とふってある)」であったそうだ。本にする時検索しにくいということで今の…

極北の怪異(極北のナヌーク)

ドキュメンタリー映画の父といわれているロバート・フラハティの作品を「アラン」*1に引き続き。 イヌイットの暮らしを撮ったこの作品、「極北の怪異」という邦題はちょっとどうだかなと思われるし、白人との交易のシーンとかもフェアトレードってことないの…

宇宙兄弟 14

順風満帆じゃないのをちゃんと描いて、でもそれに対するバランスがいいのがこの作品のいいところだ。ピンチの描写、ぐっと入り込むなあ。宇宙兄弟(14) (モーニング KC)作者: 小山宙哉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/06/23メディア: コミック購入: 5人 …

メリィ・ウィドウ

もともとはオペレッタ 淀川さんの書かれた紹介。 パリのフレンチカンカンだとか、舞踏会のワルツのシーンだとかとてもきれいで舞踏会の方の流れるような画面、まるでオルゴールのお人形みたいに整っていた。 メインの恋のさぐりあい、みたいな話よりちょっと…

懲役太郎 まむしの兄弟

「893愚連隊」*1がとてもよかったので、中島貞夫監督の同系列のものを・・と借りてみた。評判がよくてシリーズ化された「まむしの兄弟」ものの第一作目。 軽いタッチっていうところは同じだけど、最終的には組に属してないインディーズな二人が結局組の争い…

三人の妻への手紙

80代の父*1と友人windshipさんにすすめられみてみた。 予備知識のないままにみたのだけど、監督のジョゼフ・L・マンキーウィッツは「イヴの総て」*2、「探偵〜スルース」*3をつくった人であり、いずれも構成や人間の描き方が細かくておもしろかったが、これ…

夢売るふたり

阿部サダヲと松たか子がどんな夢を売ってくれるのかと思いきや(結婚詐欺っていうのは知ってたのだけど)なんかひりひりするような痛々しさも感じてしまう映画だった。アコースティックギターと二人の夢であるスカイツリーをみわたす立地の透明な風景が救い…

宇宙兄弟 12 13

月から地球に帰還して、地球の重力でダルくなるところ、とか、出迎えの報道陣にげんなりするところとかネガティブな話がなかなかおもしろい。この作品全体、きれいごとじゃなくそういうところにうまく光をあてていると思う。宇宙兄弟(12) (モーニング KC)作…

綱大夫四季

巻頭には永六輔さんの口上、外函にも味。 生田家の家紋 丸に十。息子さんの咲大夫さんが名前をもらわれるときの逸話で出て来る紋の話ともつながっていて趣深い。 山川さんによる絵。など、凝ったつくりになっている。ソフトカバーの本は読みやすくていいけれ…

NHKで吉祥寺喫茶特集

武蔵野文庫というお店にとても興味を持つ

アラン

アイルランドのアラン島に1年半のロケのを敢行し、厳しい自然と人間との闘いを捉えた迫力の映像、とビデオジャケットにあるけれど、まさにそういう感じ。監督のロバート・フラハティはドキュメンタリーの父ということで、出演者もすべて現地の人ということ…

893愚連隊

おもしろかった!なんだかすごくドライで。天知茂の戦中派対近藤正臣のクールな戦後派みたいな対比、若き松方弘樹のアニキ的魅力、そろばん勘定の荒木一郎、とか役割分担も明確で。なんか全体にコミカルなものが流れていて楽しめるし、京都の街中での隠し撮…

7年目のツレがうつになりまして。

信頼できる知人で精神科クリニックをされている方もうつの教科書として「ツレうつ」をすすめておられたが、本当によく描かれている本だと思う。今回は「ツレうつ」が発行されてから連絡をとってこられたメディア系のお仕事のひとたちの話も。結構当事者の人…

東海道でしょう!

もともと著作が出たら読むようにしている藤田香織さんが共著されているからという理由で読んだのだけど、もう一人の書き手、杉江松恋さんの方はその宿々の歴史的な話、その宿にまつわる本などを紹介されていて歴史文学系、藤田さんの方は歩くことや集団で行…

伊賀越道中双六

大阪国立文楽劇場にて朝からぶっ通しで文楽。しんどいかと思いきや、話にどっぷりひたれてすっきり理解できてよかった。はじめあらすじで読んでいるとなんか入り組んでいてわかりにくそうな話と思っていたが、舞台でみたら大丈夫。 ちょっと前に歌舞伎でみて…

月刊WIND 11月号から

新潟のシネ・ウィンドという市民映画館の会報誌を縁あって購読している。 11月号からメモ。恩田雅和さんという天満天神繁盛亭の支配人さんが「オダサクと春団治」の記事。 オダサクさんは初代春団治のファンだったらしく、オダサク原作で川島雄三監督の「わ…

 ヤコペッティの残酷大陸

二階堂卓也さんという方の解説書によると 今までの記録映画の多くに見られた覗き見的な、あるいは野次馬的な精神、下品な炉悪趣味は少しも見られません。あるのは、たあひたすらに虐待され、人間として扱われなかった黒人奴隷たちのみじめな姿であり、彼らを…

ペチューニアごようじん

図書館で表紙がこちらに向けて置いてあるのをみてそのデザインのすてきさに手にとって読んでみたら・・くりかえしのリズムがすごく楽しく、読み聞かせしたら楽しいだろうなあと思った。 がちょうのペチューニアってシリーズになっているらしいな。ペチューニ…