昭和

日本のいちばん長い日(1967)

日本のいちばん長い日 Blu-ray 出版社/メーカー: 東宝 発売日: 2017/11/03 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (2件) を見る 平成版*1をみたので、旧版を再見。間違いない名作。平成版をみたことでさらにこの映画の立派さがわかる。平成版もだったが近…

米 [VHS] 出版社/メーカー: 東映ビデオ 発売日: 1997/09/21 メディア: VHS この商品を含むブログを見る 1957年今井正監督作品。第31回キネマ旬報ベスト・テン第一位作品。霞ヶ浦水郷地帯で夏・秋の二度にわたり大ロケーションを行ったそう。 「姉妹」*…

モリのいる場所

モリのいる場所 [DVD] 出版社/メーカー: バンダイナムコアーツ 発売日: 2018/11/22 メディア: DVD この商品を含むブログ (1件) を見る おもしろかった。家や庭の佇まいも実に好み。熊谷守一さんの絵は良いなあと思っていたし、山崎努さんが演じるとなると、…

ごろつき犬

1965年作品。 天知茂さんの追悼だったかで天知さんの思い出としてこの犬シリーズの「ショボクレ刑事」を挙げる人がいたが、ほんと素晴らしい!今でたとえたら松田龍平のような、クールな美男がオーラを消してしょぼくれている感じが最高!彼なくしてこの作品…

風と女と旅鴉

1958年加藤泰監督作品。前科者三國連太郎が旅の途中で出会ったやくざもの中村錦之助に息子の姿を重ねて面倒をみる姿がハマっていて本当にそれなりの年齢(40〜50代)にみえるのだけど(松尾スズキさんみたいな雰囲気)、当時三國さん35歳らしい。(二人は…

疑惑

「わるいやつら」*1を楽しめたので、またまた野村芳太郎監督の松本清張ものを。桃井かおり、岩下志麻、鹿賀丈史、中谷昇、丹波哲郎、三木のり平、森田健作、北林谷栄、山田五十鈴・・昭和の名優たちの濃いやりとりが楽しい。みんなそれぞれがそれぞれの立場…

秀子の応援団長

昭和15年度作品。近所のこどものお父さんが兵隊に行っているというセリフがある一方、ジャズがかかり、自由な感じで野球をしている様子に、この頃はまだこういう感じだったのか・・と思う。沢村貞子さんがざあます夫人をすっかりなりきって演じておられる…

お琴と佐助

衣笠貞之助監督作品(脚本も)。山本富士子がお琴。 先日観た山口百恵がお琴のもの(西河克己監督作)*1も衣笠貞之助と西河克己の脚本で、ほぼこの作品と同じ構成になっていた。本当に細かいところが違っているくらいで。なので対比してみる楽しみがあった。…

怪異談 生きてゐる小平次

こんなに歌舞伎風にまとめてある映画とは知らなかった。 コトバンクによると、もともと十三世守田勘彌や六世尾上菊五郎によって演じられた演目だそうけど、芝居の役者(緞帳芝居←本格的なものではないの意味らしい)小幡小平次と囃子方の太九郎の二人の男に…

春琴抄

山口百恵版。三浦友和の清潔感、山口百恵の凛とした感じがとても良くて、こっちのゲスな想像を封じる勢い。 クライマックスシーンの演出は少しリアリティが強すぎた気もするが、耽美の影をもたせるというよりわかりやすい映画づくり。それはそれで好感が持て…

小説吉田学校

戦後の政治の世界の人物相関図を知る足がかりにはなりそう。きら星のように登場する昭和の政治家たち。 若山富三郎演じる三木武吉という人物の迫力。これが一番心に残る。 若き田中角栄を西郷輝彦が演じていたがこれまた雰囲気が出ていた。 森繁久彌演じる吉…

雪国

岩下志麻主演の大庭監督版。(1965)。「残菊物語」*1の時も思ったけれど、大庭監督作品は物事をかみくだいて伝えるところがあると感じた。 岸恵子主演の豊田四郎監督版(1957)*2をみたのもだいぶ前でかなり忘れているけれど、かなり違った印象。一番目をひいた…

壇の浦夜枕合戦記

壇の浦の合戦の後日談としてつくられた神代辰巳監督のロマンポルノ。(昭和52年) 義経を風間杜夫が演じて、ビデオジャケットにも「怪演」と評されているけれど、たしかに建礼門院の前にはじめてお目通りを許された時声がひっくり返ったり、源氏のイメージを…

お国と五平

yahoo 映画 昭和27年成瀬巳喜男監督作品。成瀬巳喜男監督の全作品が載っている「映畫読本 成瀬巳喜男」での扱いはあまりよくないが、わたしにはみるなり、さすが成瀬監督、端々まで神経の通ったなんと素晴らしい作品、という気持ちになった。 森雅之が、尺…

古都

山口百恵主演の市川崑監督版。(1980年) 市川監督の風景の中の人間のショットは美しいと思う。町家などの前に町家のアクセントとして佇む人の姿。町家の中でも住まいに高いポイントが置かれているように思うしその撮り方は魅力的。 山口百恵はとても美しく、…

マル秘女郎市場

1972年曽根中生監督作品。 これは・・ロマンポルノ版「道」だろうか?荒唐無稽な展開だけに「道」のファンに怒られてしまいそうだけど・・女性の浪曲がテンポがよくてとてもよかったのだが、DVD版のamazonレビューによると荒木一郎のヤング浪曲シリーズ(1971…

濡れた欲情 ひらけ!チューリップ

間寛平のヒット曲「ひらけ!チューリップ」が流行ったころ、この神代作品とのつながりからか、子どもが歌っていいんかな?と思うようなどこか後ろめたい感じがしたような・・この映画は、パチプロ師と釘師の対峙する青春ものをロマンポルノの中で描いた感じ…

なつかしい芸人たち

図書館で借りていて、一部読み切れないまま返却期限が来てしまったが、(なじみのない方の章を後回しにさせてもらった。)昭和の大衆史をトピックを選んで語っておられるような本。気になったのが「ヒゲの伊之助」の項。白髭をたくわえた式守伊之助、なぜか…

現代やくざ 血桜三兄弟

昭和46年中島貞夫監督作品。 おもしろかったー。冒頭白タクシーンからはじまるのは「893愚連隊」*1も思い出す。野坂昭如氏の「マリリンモンローノーリターン」の歌声が当時の空気をすごくあらわしていて、最後、三兄弟(菅原文太、伊吹吾郎、渡瀬恒彦)が火…

濡れた欲情 特出し21人

昭和49年度神代辰巳監督作品。姫田真佐久撮影。演歌、フォークソング、春歌そして場面のコラージュ。骨になるストーリーにぽんとはさまれる風景、ストリッパーとすけこましの物語にからんだり離れたりするはみだし劇場外波山文明氏の路上演劇、違う要素がか…

女校生 天使のはらわた

all cinema 公開時「女高生 天使のはらわた」だったのを「女校生」にかえたとのこと。ビデオ以外にみる機会が少ない作品のようだが、確かに主人公の孤独で追いつめられた気持ちは表現されているがレイプシーンが容赦なく、抵抗感大いにあり。どんづまりの男…

博多っ子純情

1978年曽根中生監督。 「嗚呼!!花の応援団」*1で曽根監督の別のものもみたくなり、こちらも。楽しかったー。 光石研ら公募博多っ子三人組演じる中学生のかわいらしかこと!中学生だけに性にも興味を持っているけれどそれがもうほどよく、「色即ぜねれいしょ…

甦る昭和脇役名画館

鹿島茂さんの映画鑑賞史をたどりながらの、鹿島さん一押しの脇役案内。ニュートラルに経歴を辿るものでなく、まず鹿島さんがその俳優のどの演技に惚れたか、そこからの話で熱さが楽しい。そのあと経歴がはさまれ、その演技の魅力の秘密が書かれている。岸田…

仁義の墓場

仁義という言葉が通用しないような、計算もなしに自分の組織に歯向かったりする実在の人物石川力夫を描いたもの。大阪の芹明香との場面は、「マル秘色情めす市場」*1ととてもつながっている感じがする。樋口尚文氏の「ロマンポルノと実録やくざ映画」による…

怪談 昇り龍

おもしろかった。すごくよくできている。怪談話と任侠をうまく組み合わせテンポよく笑いの要素も取り入れまとめあげてある。 梶芽衣子の女親分をつけ狙う盲目の女役のホキ・徳田の迫力のあること。それを影でささえる見世物小屋の土方巽!加藤嘉さん演じる梶…

嗚呼!花の応援団

やんちゃでついていけない世界の話と思い込んでいたが、「けんかえれじい」風味との評を読んでみてみたら、ほんとその通り。なんかかわいらしくてよい感じ。昭和後期のバンカラ。主人公の三年生青田のあこがれの女、青田の父の愛人、宮下順子も私が今までみ…

荒野のダッチワイフ

リリー・フランキー氏の日本映画コラム「日本のみなさんさようなら」によると監督の大和屋竺氏は「日活の鈴木清順一派の『具流八郎』の一員として『殺しの烙印』を書き、旧『ルパン三世』の最高傑作『魔術師と呼ばれた男』の脚本でも知られ、60年代末なら…

実録 阿部定

田中登監督が画面にこだわる人であることはきいていて、ちょっと町にでるところや室内の雰囲気は素晴らしいと思ったが、話としては女中だった阿部定が主人筋である男と遁走して、部屋にこもって性愛三昧という部分が、いかにも先のないやけくそ感に満ちてい…

エノケンの孫悟空

昭和15年度作品。ディズニーのヒットメロディー(「ハイホー」や「狼なんかこわくない」等々)の旋律が大胆に使われているという話をきいていて気になってはいたのだけど、windshipさんの日記を拝見し、借りてみることに。日記で書いておられた高勢実乗さん…

屋根裏の散歩者

これまたtwitterでの石橋蓮司さんのベスト5に挙げてられた(こちら)意見から、さらにまた最近追っかけている田中登監督でもあるので鑑賞。 石橋さん、対象への特殊なアプローチぶりが和製テレンス・スタンプ(「コレクター」*1時)みたいな雰囲気。 田中登…