2012-01-01から1年間の記事一覧
しをんさんが色々なところに書いたものを項目別に編集したもの。しをんさんの人となりは伝わるが、この本の性格上ちょっと断片的。お友だちからお願いします作者: 三浦しをん出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2012/08/11メディア: 単行本 クリック: 13回こ…
「国性爺合戦」というタイトルは教科書でみたことがあったけれど舞台が中国とは!そして実話をもとにしているとは!中国の人たちの衣装とかどんな舞台なんだろう?このお話でも碁盤を覗いて政局を見ている昔の政治家とうシーンが出てくるが、中国の伝説風の…
くすくすくすくすと幸せな時を過ごせた。ユダの経済感覚、この巻で出てきたことで再考し、その気持ちがわかると思うところと、経済的観念だけで物事推し進めることの危険と両方に思いを馳せてしまった。帝釈天や梵天のスーツを差別化させてあるのが芸が細か…
いいタイトル。雀荘経営やパチンコ稼業でみてきた人、勝ち方のコツ・・アンダーグラウンドな話が品のいい穏やかな口調で語られる。迷って選んだ答えは必ず間違い作者: 西原理恵子,山崎一夫出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2012/09/12メディア: 単行本 クリッ…
先日見たドキュメンタリー映画「311」についての本。映画だけみたときは、「森さんや安岡さんの仕事っていう注釈なしにはどうなのかな・・」とちょっと思ったりもしたのだけど、この本は面白い。取材に行った四人の思惑が交錯し、なんだかまるで純文学。…
「一人だけ帰った」だけアルトマン作品。うん、またアルトマン作品は明快でよかったが。。「非常の時」は物語に入り込みにくかった。バイアスがかかってみているわけでではないと思う。
私が通っている美容院はすごくくつろげる空間を作っておられて、時間待ちのソファーに置いてある本もメモしたくなるようなものがよくおいてあるのだけど、これもそこで出会った本。きれいな表紙にひかれて読んでみたら、恵文社で出会った、早川ゆみさんのご…
「脱出の道なし」がロバート・アルトマン作品。「また一人減った」を最初みているときは、アルトマン以外でもおもしろいものあるな、と思っていたのだけど、「脱出の道なし」がはじまると、やっぱりぐんと自分のひきつけられ方が違う。先日みたやっぱりアル…
暮し周辺の本を厳選して扱っている松江のartosbookstoreにて購入。 猫の生活マニュアルを猫が後輩猫に伝授しているものなのだけど、中の写真の猫の表情等、「うちの猫もこういう感じ!」というものが多数で(大島弓子さんも亡くなった自分の家の猫を思い出さ…
とりあえず決着がついた。とにかくふきだしの中の文字が長くて小説のよう。小説の方が読者を選ばないかもしれない。秘密 11―トップ・シークレット (ジェッツコミックス)作者: 清水玲子出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2012/10/29メディア: コミック購入: 3人…
ロバート・アルトマン作品の「あるドイツ将校」と、ジョン・フォードの後継者ともいわれたとビデオジャケット解説(鶴田浩司さんという方による)に書いてあるバート・ケネディ監督作品の「勇者の機関銃」というのを収録しているけれど、アルトマン作品は断…
あったまる。でも保健所の捨て猫を管理している人の心持ちに思いを馳せてしまう。明日もいっしょにおきようね─捨て猫、でかおのはなし作者: 穴澤賢,竹脇麻衣,岡優太郎 (アートディレクション)出版社/メーカー: 草思社発売日: 2012/04/21メディア: ハードカ…
元ボクサーの作者による男性誌の一隅にありそうなタッチの連作。かなりやられた。はにかみながらの抒情。北野武の世界みたい。猫なんかよんでもこない。 (コンペイトウ書房)作者: 杉作出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2012/05/17メディア: コミック購…
この巻は、今までの巻よりずっと迷いの色彩が濃くて、安野さんがこのあと仕事を減らされたこととかが頭によぎる。見返しにつけられた「ただがむしゃらに働くだけが、働きマンではないんだと最近思っています。」って言葉もこの巻のタッチを反映している。働…
Thanks Giving Day からクリスマスにかけてが舞台のこの映画、ちょうどいい時期にみたっていう感じ。 ポール・ニューマン、地に足ついた生活者でキザさのかけらもなく、でも粋が感じられ・・っていう役どころがぴったり。ちょっと前に観たご本人監督作品「ハ…
いきなり始まるゴキブリ退治の「コンバット」のCMに流れるテーマ。。62年から66年のアメリカのテレビ映画だったこの作品、私は内容は全然把握してなかったが、タイトルくらいは知っていて日本でもずいぶんポピュラーだったんだろうな。 コンバットシリ…
なんともきっちりした古風な文体で綴られた、19歳、中卒の日雇い労働者貫多の日々ー「苦役列車」。心に浮かんだみっともない現実もどこまでも淡々と自分を客観視して書けているので、読んでいてどこか爽快。40代になって作家になってからの「落ちぶれて…
このお話、NHKの歌舞伎中継で寺子屋のあたりをちらっとみて、なんだかおもしろいなと思いつつもさらっとした説明ではどうも話の前後関係がわからないでいたところ、この絵本を読んでやっとちゃんと理解できた。ぴったりの現代語を選びつつも格調は崩さず、わ…
とりあえず行ってみた、っていうリアルさは十分伝わった。ただ映画として考えると、これが森達也とかの作品じゃなかったらどうなんだろう?やっぱり限定された公開になってしまうのは仕方ないかも・・っていうところもある。しかし、こんなホンネを引き出せ…
かわいいかわいいって表現するんじゃなくて 「気持ち悪いものを飼うことになっちまった」ってスタンス なのになんか猫に気に入られたくて〜みたいな感じがとってもいい。ことにこの表紙の右側の猫が表情、やることうちの猫そっくりで。(伊藤さんのはちゃん…
池辺葵さんの作品は「サウダーデ」*1でも、ちょっと頑なな感じのする主人公が自分の仕事、信条に基づいた生活を守っていく喫茶店での話だったけれど、この本に出てくる仕立て屋さんもやはりその主人公のお友達という設定でどこか似ている。こういうふんわり…
ふや町映画タウンのおすすめリストに載っていたのだけどいかつい名前だなーとしばらく二の足踏んでいた。海洋戦闘ものとか苦手だし。でもどこかで「海洋シーン一切なく、海洋であったことを裁判の場で描くアルトマンの手腕」のように紹介されているのをみて…
ポール・ニューマン、「ビッグ・アメリカン」というアルトマンの映画での、自分の活躍っぷりをショービジネスでみせる西部劇のヒーロー、バッファロー・ビルという微妙な役どころで漂わせる虚勢と哀感がとてもよくて好きになったのだけど、監督や脚本もつと…
うーん今は足踏み状態?紫のバラの人の種明かしはもう前にあったんじゃなかったっけ?? 紫織さん(あれ、この人の名前にも紫が・・)の感じが昼メロ調に。(って全部か?)ガラスの仮面 49 (花とゆめCOMICS)作者: 美内すずえ出版社/メーカー: 白泉社発売日:…
先日テレビをみていたらきょうの料理のキッチンガーデンという話で、津端周一さんご夫妻がでておられ、その生活ぶりに感銘を受けた。レシピはここ。 調べたら津端さんのお仕事を紹介した記事や、松本の暮しの本でいいなと思っていた伊藤まさ子さんが訪問され…
アントワーヌシリーズ最終章。今までのシリーズに出てきた人たちのその後、その人達側からの言い分みたいなのが描かれていてでもみんなそれぞれ大人になってそれぞれの人生を歩んでいて良い気持ちになる作品。恋多き感じにみえたアントワーヌの浮気と本気の…
松方弘子、プライベートライフが危機に。でもわかるなあ。弘子的なものに圧倒されることもあるし、内なる弘子的なもので周りがついてこないこともあるし。武骨な張り番、菅原のまったく畑違いの部署での苦闘がおもしろい。でも何よりおもしろかったのは弘子…
今回は先生が表紙。「おまけ4コマ」で、恋愛脳の登場人物花野さんに「どこまで色気を削る気よ?」といわせているけれどそこまでして描きたかったんだろうな。確かに表紙に先生を配置してもいいほど先生のこともしっかり描かれている。千早ちゃんの進路相談…
猫だましい (新潮文庫)作者: 河合隼雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/11/28メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 12回この商品を含むブログ (24件) を見る河合さんの「子どもの宇宙」という本も児童文学からこどもを論じる著書で、そこから興味を持った…
だんだん謎解き部分に?今のところついていけてるけれど浦沢さんの本謎解きでおいてけぼりになること多いので最後までついていきたい。悪と思っていたものが実は・・っていうこの構造はおもしろいな。BILLY BAT(10) (モーニング KC)作者: 浦沢直樹,長崎尚志…