2005-01-01から1年間の記事一覧

Shall we ダンス?見比べ

shionoさんがボードで こないだ寅*1のススメで、日米の『Shall We ダンス』の見比べをしました。 寅は圧倒的に周防監督作品をプッシュなんですが、ワタシとしては、 夫(役所)が妻に逆キレして怒鳴るシーンがどうしても許せなかった。 妻も「あなたを愛して…

今月買った本

三谷幸喜さんの朝日新聞に載せているコラムの単行本化「冷や汗の向こう側」と枡野浩一さんの「あるきかたがただしくない」。 お二人の本を読んでいて共感するのは仕上げてしまった仕事に対して「こうすればよかったな」というくよくよ反省があるところ。スケールは…

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

今度のハリー・ポッターは初のイギリス人監督だそうで、ちょうどそのマイク・ニューウェルという人は、このあいだ「イギリスっぽさがよくでている」という評判をきいて観た「フォー・ウェディング」の監督でもあると知り納得した。パーティシーンの優美さが共通…

銀座化粧

「おかあさん」や「流れる」に出てくるような優しい雰囲気の田中絹代が好きなので、これはちょっとキツさがしんどい気もしたのだけど、役柄から考えればリアリティのある表現だったように思われる。 成瀬監督の映画によくはさみこまれる大道芸人などのちょっとし…

ルビー&カンタン

「奇人たちの晩餐会」「メルシィ!人生」の監督作品ということで大いに期待しすぎてみたせいで、あの2作にくらべるとパワーダウンしている(おお!と思う部分が少ない)ように思えた。もともとフランス流のすごくさりげないくすくす笑いの世界の人だと思うのだ…

ベンゴ

トニー・ガトリフ監督の映画って「映像詩」という感じのするものが多い。この「ベンゴ」も解説の部分が少なくて、フラメンコの踊りや唄がメインでそういう色彩が強かった。主人公を演じたアントニオ・カナーレスという人は世界最高のフラメンコダンサーというこ…

パッチギ

1963年生まれの自分の幼かった頃の京都の空気がこの映画にはあふれている。ちょっとしたせりふのはしばし、町の雰囲気などがよくわかる感じ。井筒監督のシャイで、やんちゃだけど、ホットなところがうまく映画表現に活かされている映画。シビアなところ…

裸足のトンカ

ランナーと監督って特別に濃密な感情があるものだろうな。 ランナーに限らず、広くいろいろなスポーツの監督と選手、指導者と音楽家とかいろいろな世界でそうだと思う。 この映画は純愛ものみたいな感じでカテゴライズされたりしているけれど、ストーリーの…

ジプシーのとき

クストリッツア監督の映画を作られた年代関係無しに手当たり次第にみているのだけど、今まではずれに出会ったことがない。これもすごい作品。生半可なほかの映画がくすんでみえる骨太で、でもちっとも重苦しくなくて見やすい映画だった。 「ゴッドファーザー」…

MANIAC STARでポール・オースター

☆MANIAC STARさんは2014年11月伊賀上野に移転開店されたようです。(写真こちら)お隣の一乃湯さんもいい感じ。関心空間の日記で浄土寺の気になるお店として書いたところ、10/5ボードで蒼さんが ぽんさんが関空日記で紹介されているMANIAC STARさん、時々伺…

いろいろメモ

忘れないでおきたいことをいろいろメモ。鬼がわらう話が多いかな。。1.京都市図書館でもやっとインターネット予約ができるように。。 http://www.kyotocitylib.jp/yoyaku/... サービスは明年1/5かららしいですが。。2.友人から「絶対好きだろうからみて!…

パパは出張中

クストリッツァ監督の映画をつくられた順番関係無しにみているのだけど、これは1985年の作品で、その後の作品群の、現象をコラージュっぽく並べるのに比べるとオーソドックスにつくられていて、理解しやすいような気がした。(それでも、まず 大まかな説…

NY在住Makiさんが日本のビデオ4本

先日日系ビデオやさんで、日本のビデオを4本借りてきました。 ぽんさんに教えていただいた 「下妻物語」「真夜中の弥次さん喜多さん」 どちらも最高でした! 下妻は原作はちろんいいけど映画も2人の女の子たちがかわいいし、映画ならではの楽しさもあって、…

ヴェニスの商人

アル・パチーノの演じるシャイロックに一応光があててあるのだけど、シャイロック側からみてしまうと、大筋はあの話なんで、釈然としない気分が残るストーリーになってしまった。ヴェニスの商人 [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2006/04/05メ…

僕のスウィング

すっごくかわいい表紙がついているもので間口を狭くしているのではないかと思うこの作品、実は大人(それもすねた大人)がみてもよいものだった。トニー・ガトリフという監督は、常に自由な心を追い求めている人の味方なんだな。そして作る映画はとっても瑞…

自立日記

辛酸なめ子さんとはなんと変わったペンネームなんだと思っていたけれど、誰だったか自分の好きな人がこの人のことをほめているのをみたり、朝日新聞の「カジュアル読書」という欄に書いておられる文章がとても落ち着いていておもしろかったので、この本を読…

ヨコモレ通信

辛酸なめ子さんの本はすごくおもしろいのだけど著者名もタイトルもなんだか外で堂々と出しかねる。。踏み絵みたいな感じ?「このタイトルについてこれるものだけいらっしゃい!」てな雰囲気?内容はいらいらさせられるようないろんな場所に潜入、さりげない…

業界の濃い人

「BSマンガ夜話」でみかけるいしかわ氏、物腰は柔らかいもののはっきりものを言う人だし、雰囲気に流されたりしない芯のしっかりした人だなあと思っていたのだけど、この本もほんとさらっとしているけれど遠慮がなくて思ったことはきっちり書いていかれる…

赤い花束

高橋留美子って中年以上を描くのもとっても上手だなぁ。。この作品集には本当にはげまされた。介護のこと、難しい年齢にさしかかった子供の教育問題、家庭生活でのいらいらなどをなんと上手に楽しく料理してくれるんだろう。読んで笑っているうちにとても救…

アイムソーリー、ママ

桐野夏生の本に出てくる人物って生半可じゃなく悪いやつだったりするのになんかひき込まれる。でてくる人でてくる人のいやなところをびっちり描いたりするのになんだか楽しみながら読めたりする。この本も本当そういう感じ。自分にふりかかったらたまらん話…

黒猫・白猫

「ライフ・イズ・ミラクル」*1から入った遅れてきたクストリッツアファンの私。前からよい評判をきいていた「黒猫・白猫」、はじめは結構似た顔の登場人物の数々に頭が整理できなく戸惑うも、ごった煮をとりあえずみつめているうちにだんだん人間関係がわかって…

男性誌探訪

男性誌をうたってなくても、「これは読者の大半は男性だな〜」と思われるようないろいろな雑誌をとりあげ、そのくせ、特徴をすぱっと楽しく分析していってるのだけど、その雑誌を好んで読んでいる人、その雑誌っぽい人が即座に頭に浮かんですごくおかしかっ…

エコノミカルパレス

斎藤美奈子さんの「L文学」(女性が読んで「そのとおり!」と楽しめる本のような感じかな。。)のブックリスト*1に載っていて読んでみた。とっても読みやすくておもしろい!雑誌などのちょっとした文章を書くアルバイトをメインに他のアルバイトをいれ、な…

ブラザーズ・グリム

ストーリー展開とか映像はよかったけれど、音楽はよくありがちの雰囲気で(自分はハリウッド製映画の戦闘シーンの大げさな音楽とかどうも退屈してしまうので。またか。。って感じで。)パンフに、映画をつくらせてもらうにあたって監督がいろいろした妥協の…

バタフライ・エフェクト

windshipさんがボードで紹介してくださる。 私は、DVDですが「バタフライ・エフェクト」を見ました。 なかなかに、おもしろかったです。<バタフライ・エフェクト>とは、「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」=初期条件のわずかな違い…

イワンと仔馬

手塚治虫の「火の鳥」とかに影響を与えているときいたけれど ほんとそっくり。 こちらもリボンの騎士テイスト。 ここにうつっている二人結構ワルなのになんかおどけてみえてしまうところなんかも。。 あとバルコニー下の図案も武井武雄的ですてき! さくらもも…

ライフ・イズ・ミラクル

信頼できる友人たちが声をそろえてすすめてくれる映画(わたしは未見)「黒猫・白猫」をつくったクストリツァ監督の「ライフ・イズ・ミラクル」を観にいく。本当に新鮮な驚きにみちていて、すっかり監督のファンになってしまった。のんびりしているかと思え…

写真や絵を楽しむ本

かなさんからメールでおすすめ。許可を得て転載。 人形のもつ独特の雰囲気、そして豪華な衣装に触れることのできるのが「ジュサブロー美の世界」(同朋舎出版)。昔NHKで放送された人形劇「新・八犬伝」を毎日見ていた頃から、辻村ジュサブローの作り出す世…

おかえり

www.bitters.co.jp日曜の昼過ぎにみていて、なんか 切なくて泣き出したいような気分になったのだけどとてもいい映画。リアリティがすごくある。 寺島進はいい役者さんだな。寡黙なやくざっぽいのが似合うけれど「おかえり」や「ワンダフルライフ」のまじめな…

七人の弔

sumiちゃんがボードで ダンカンが、監督・脚本・主演をつとめた「七人の弔」。 ダンカンの前作でも思ったのですが、またバス旅行がでてきました。また集団を主とした映画です。また脚本が面白かったです。 でも、お客の入りは悪く、私と同行者、中年の男性の…