2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ロザリンとライオン

ライオンの調教がテーマの映画で、サーカスが出てくるのだけど、フェリーニ的な哀切と幻想の入り混じった空気が漂うサーカスではなく、なるほどこれは「ディーバ」のジャン=ジャック・べネックスだなと思える、近未来的なものを感じさせるサーカスで、若き…

空気人形

特殊な状況と判断されかねない素材をとても丁寧に描くことによって見ている人に関係のある物語とちゃんと認識させ、惹きつけ、心にせまるシーンをみせてくれる。。だけど、それだけでは決して終わらない感じ。。ちょうど「誰も知らない」でもこういう気持ち…

ちはやふる 10

むかーしの少女マンガだったら全く違う役割を担いそうな二枚目まつげ君(あこがれの人的存在あるいははじまりのところだったら敵役?)。彼にこんな風な役割を与え、成長をじっくりと描いていくところ、すばらしいし、少女マンガの世界の進化も感じるなあ。…

海月姫 6巻

今度は人形の世界か!この中では「ベライス」と書いてあるのだけど、ほんとは「ブライス」っていうんだな。。あの人形。ブライスって、嶽本野ばら的においがするなぁ。。。海月姫(6) (講談社コミックスキス) (KC KISS)作者: 東村アキコ出版社/メーカー: 講談…

町でうわさの天狗の子 7

心配してくれる人に心配されちゃうのは一番避けたいこと。。みたいな描写うまいなー。 石鎚山の自信家坊ちゃま栄介が私は妙に好きなんだけど、自分ってこういうタイプにいつも目がいってしまうのかも。橋本治の「窯変源氏物語」でも、匂宮が大好きだったし。…

チャンネルはそのまま!vol3

いろんなコミックを読んでいるが、一番続きを楽しみにしているのはこのシリーズと東村アキ子さんの「海月姫」だと思う。。読んだ後のこの多幸感がたまらない。。 佐々木倫子さんの、表情の描き方が大好き。仕事している人たちのこの魅力的な描き方!この本の…

カラフル

娘が中学の文化祭で演じて、結末は知っていたのだけど、あのときは15分〜20分でまとめてあって、超ダイジェスト版って感じだったなあ。話のいきさつは知っていても、そこに至るまでの細かい描写が大事で、なんにも知らない状態で読んだ方が絶対よさそう…

乙嫁語り 1・2

「エマ」の作者の中央アジアもの。きっと衣装などすごく細かく調べて描いているのだろうな。部族に伝わる刺繍の柄のことなど、他民族にも共通の、人間が文化を伝えることの根幹がある気がするなぁ。。乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)作者: 森薫出版社/メーカー: …

きのう何食べた? 4

この巻の中にも書いてあるのだけど、なによりこのコミックでつくる料理のいいところは、本格的すぎないこと。それなりにちゃんとした食事がしたい、でも面倒なのはいや、っていう層にぴったりなこと。(といっても、品数などすごくちゃんとしてるのだけど。…

三国志 20

漢中王になった劉備。(タイトルもその話)。でも次巻は「関羽の不覚」だとか、なんだかさびしそうなタイトル。。なんだか関羽が年とった、みたいな表現でいたわられてるしなぁ・・「鶏肋」の話はシビアなサラリーマンストーリーのよう。三国志 20 (愛蔵版)…

ヒア・マイ・ソング

淀川さんとおすぎさんの「おしゃべりな映画館」の第三巻で話題になっていたので借りてみた。 おすぎさんの感想として、ちょっともたもたしてみえる描写の部分があるのだけど、わたしもその箇所でそれを感じた。でも、淀川さんによるとそれらは懐かしい映画の…