2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

嵐が丘

ブニュエル版ラテン風味の「嵐が丘」ということでみてみたが、ヒースクリフがとても悪魔のような人間には見えず・・原作はもうちょっとその悪魔っぷり手が込んでるみたいなんだけど・・東芝映像ソフト版のビデオジャケットに書いてある 「私は昆虫のような男…

乱暴者

とてもおもしろかった。思慮の浅い、でも結構根は悪くない感じがする大男の、ロボットの悲劇みたいな物語。ストーリーもわかりやすく、ビデオのジャケットに書かれている端々に織り込まれるブニュエル流のユーモアやシュールな表現、っていうのがくすくすっ…

アントニアの食卓

1996年アカデミー賞最優秀外国語映画賞受賞作品。 淀川さんとおすぎさんの「おしゃべりな映画館4」の中で、おすぎさんが「いい映画だけど、ちょっと地味なのよねえ。」と発言。うん確かに。 娘を連れて村に戻ってきた若きアントニアからひ孫までのその村の…

生きる悪知恵

新聞インタビューで、「本人が『酔っぱらって数時間くっちゃべっただけ』と冗談めかす人生相談が22万部」とこの本のことを紹介してあるけれど、ひとつの芸になっている。明快で読んでいて気持ちがいい。ものの割り切り方というか自分の中での落とし前のつ…

ジャンゴ 繋がれざる者

ディカプリオが悪役をするのは珍しいことらしいが、一筋縄ではいかない、妙な魅力もあるレイシストの役が似合っていた。なかなかおもしろい人物造形。 KKK団のところの雰囲気、タランティーノらしくていい。 多分元ネタ知っていれば知っているほどおもしろい…

三毛猫ホームズの文楽夜噺

演目の挿絵がとてもイケているのだけど、桐竹勘十郎さんが描かれたものだと知り驚く。おしゃれでかっこいい。インタビュー部分の写真のイメージとぴったり。 文楽を人形周辺からきりとった本。最後に入っている赤川氏の小説「女人形添寝の宿」もよかった。 …

百姓貴族 1,2

「銀の匙」の作者荒川弘の農家コミックエッセイ。彼女は農業高校出身でおうちが酪農家。漫画家になる前7年間は農業に従事ということで、リアルでふーんと思うような農家話満載。前に岡山の蒜山高原で農学部の先生の話をきいたときにも感じたのだが、自分の食…

グリフターズ

先日見た「スナッパー」*1がおもしろかったので、同じスティーヴン・フリアーズ監督作品を。「おしゃべりな映画館 4」の「スナッパー」紹介のページにはおすぎさんが、こっちの方が「スナッパー」より好き、とあったが、私は「スナッパー」の方が好きだな。…

銀の匙 1〜6

タイトルだけ見たら中勘助のようだけど、全然違って北海道の農業高校のお話。 息子が大学で農作業のサークルに入っているものでとても身近に感じた。 もともと少年サンデー連載らしく、若き読者の気持ちに沿うような表現も技術力高いな〜と思わされる。6巻あ…

スナッパー

淀川さんとおすぎさんの「おしゃべりな映画館 4」及びふや町映画タウンのおすすめビデオ☆3つ、ということで借りてみた。ビデオジャケットのぱっと見、よくある軽いホームコメディ、って感じなのだけど、信用してみてよかった!私の好きなイギリスのシニカ…

のんき大将

またすてきなこの表紙。まさにこういう味のある表情の連中が繰り広げる応酬劇。(といっても深刻なものではない。)特に主人公ラミロを演じたフェルナンド・ソレールの魅力的なこと。どうもメキシコの人気俳優らしい。ブニュエルの映画に当たり前のように出…

春琴物語

京マチ子の春琴が凛としていてとても美しい。回想シーンなどすごく幻想的で、独創的。春琴に敵愾心を勝手に持つ杉村春子や、春琴に興味を持つぼんぼん船越英二、そして、春琴と比してきゃあきゃあいってるだけの若い女たち、佐助の丁稚仲間の俗っぽさがコン…

兄いもうと

ふや町映画タウンおすすめビデオ。未DVD化作品。 成瀬監督の「あにいもうと」の方はみていたのだけど、冒頭の河川労働の迫力ある表現(迫力があって退屈なものではない)に、「こういう話だったっけ?」と思ったが、日本映画写真データベースでも労働者の働く…

人形は口ほどにものを言い

赤川次郎氏の文楽紹介。映画をたくさんご覧になっていて、映画からの説明が多いので映画好きの私には興味を惹かれることが多かった。文楽の素養のある監督の作った作品への文楽の影響など。(ex.「椿三十郎」)文楽から話を持ってきているという「夜の鼓」今…