人形は口ほどにものを言い

赤川次郎氏の文楽紹介。映画をたくさんご覧になっていて、映画からの説明が多いので映画好きの私には興味を惹かれることが多かった。文楽の素養のある監督の作った作品への文楽の影響など。(ex.「椿三十郎」)文楽から話を持ってきているという「夜の鼓」今度みてみよう。
あと森の中で人形を使ってとり、宮川一夫カメラマンの腕が光っているという栗崎碧監督の「曽根崎心中」。みてみたいものだ。昔岩波ホールで上映していたらしい・・
あと、野田秀樹のつくった歌舞伎(赤川さんによると歌舞伎役者が野田秀樹の演劇に出たという感じだけど出来はすごくいいとの)「野田版 研辰の討たれ」は8月31日から9月6日にシネマ歌舞伎上映予定だから忘れないようにしたい。
ベストセラー作家としての著者の経歴はわかりやすい文章というところで生かされているが、オペラ、歌舞伎、映画などの素養、そして世の中をみつめる目がしっかりしていて、自分のように彼を平積みの人、という印象でみてきた人間には新鮮な体験になる本だ。朝日新聞夕刊にコラムを載せておられたようだけど、どうもこっちも骨太らしく・・本になってたら読みたい。

人形は口ほどにものを言い

人形は口ほどにものを言い