2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

愛のむきだし

すごくよかった。今までみた園子温監督の作品、エッジがききすぎて痛くてしんどくなったりするものも多かったけれど、これは円熟していてとてもいい。タランティーノとポール・トーマス・アンダーソンをブレンドして日本に降臨させたような楽しさ、すばらし…

家族の肖像

はじめ高踏的な生き方をしている教授にふりかかってくる事どもの唐突さに安部公房風の作品なのか?と思った。でもそこは唐突でもいいんだろう。闖入者ということが大事なんだから。古いものが生きていく上で取り入れる新しい血みたいなもの、という気配や、…

暗殺のオペラ

感情移入という意味ではベルトルッチ作品の中で自分の中でカウントが後のほうになりそうだけど、漂う香気に酔う。ただずいぶん勝手な話だな・・・とは思う。勝手な夢を支えさせられている人々の戸惑いの表情がおもしろい。暗殺のオペラ [VHS]出版社/メーカー…

流転の王妃

「ラストエンペラー」*1にも出てきた、溥儀の弟と結婚した日本人嵯峨浩の物語なんだけど「ラストエンペラー」をみてからでは、スケールが違いすぎた。。ダイジェスト版みたいな感じ。わかってはいたけれど。。ただ、新選組の物語を違うキャストでみる、みた…

ラストエンペラー

「蒼穹の昴」を見終えてその後の清のことが気になり、今頃・・なタイミングでの鑑賞だったけれど、えらく胸に響いた。専門家にどう評価されているのか知らないけれど、ベルナルド・ベルトルッチ監督の描く世界(はてなキーワードによると「革命前夜にしか生…

東京するめクラブ 地球のはぐれ方

同じメンバーが中核となっていた「するめ映画館」がとても楽しく、それに先だって出ていたこちらの本も読んでみたのだけどすごく楽しかった。悪趣味すれすれな、そしてどうも中途半端な場所に村上春樹、吉本由美、都築響一の三人が訪ねて行ってそれぞれの見…

カンフー・マスター

ジェーン・バーキンが映画の中でも娘を演じる10代のシャルロット・ゲンズルールの友人に恋する話。ジェーン・バーキンがきれいだから許される感じはあるけれど、うんざりしながらも大人な対応のシャルロットに肩入れしてみてしまう。なんだかつらいもの。…

学生ロマンス 若き日

昭和4年の小津安二郎監督作品。スキーなんかしてモダンでおもしろい。愛する斎藤達雄氏がひょろりメガネでさえない学生さんを飄々と演じ大いに楽しませてもらえる。ずっとみてないけれどチャップリンの無声ものをみたときの感じを思い出す。でもひょっとす…

三国志 25

諸葛孔明が50前・・自分と同じ年頃だ・・次の世代に引き継ぎしておきたい想いわかるなぁ。。三国志 25 (愛蔵版)作者: 横山光輝出版社/メーカー: 潮出版社発売日: 2009/03/03メディア: コミックこの商品を含むブログ (2件) を見る

大学の若旦那

「若大将」シリーズの元ネタということで、若大将の方も実はみたことないもののきっと気楽にみられるだろうと借りてみた。思惑通りののんびりしたユーモアに包まれた映画。戦前のぼんぼん大学生は半玉とはいえ芸者さんのところに出入りしたりずいぶんませて…