2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

女帝 小池百合子

www.audible.co.jp 著者の石井妙子さんは「おそめ」*1や「原節子の真実」*2「満映と私」*3など今まで映画界に近い世界のあまり知られていない事柄を丹念に調べ上げる仕事をしてきた人。この本で現都知事などという生々しくもチャレンジングなテーマを素材に…

殺陣師段平

殺陣師段平 [DVD] 月形龍之介 Amazon 森繁が段平を演じる「人生とんぼ返り」(1955)は観たことがあった。 これはそのオリジナル。監督は同じくマキノ。脚本が黒澤明。1950年。 段平はこちらでは月形龍之介。ちょっとコミカルなシーンもありこういう…

吾輩は猫である(市川崑 75)

吾輩は猫である [東宝DVD名作セレクション] 仲代達矢 Amazon すごく市川崑風味が前面に出ている。原作はもっとのんびりしたイメージだったけど、画面にコントラストつけたり、得意の仄暗い日本家屋の廊下を映してみたり。現作を読んだとき何故か好きだった衒…

大いなる驀進

大いなる驀進 [DVD] 中村賀津雄 Amazon 東京から長崎までの長距離列車特急さくらに乗り合わせる人々の風景を「オリエント急行殺人事件」風に描写していくもの。 鉄道マン三國連太郎の生涯を大河的に描いた関川秀雄監督の前作「大いなる旅路」*1に比べるとグ…

ゆとりですがなにか インタナショナル

宮藤官九郎のテレビドラマのスピンオフ作品。 いかにもテレビのスピンオフって感じの軽いタッチ。だけど変わってきている日本の状況が背景に描かれポイントに。宮藤官九郎ってその時代を描く脚本家だなと実感。 前作でも女性と関係を持ちたいのにからまわり…

私がやりました

フランソワ・オゾンの作品を観るのは久しぶり。しょうもないとか、オゾンも落ちたみたいな声もみかけたが私はオゾンの円熟がすごく嬉しく愉しめる作品だった。円熟と書いたけど初期のエッジが効きすぎて後味の悪い作品を思い起こしての話であり、「8人の女た…