2023-01-01から1年間の記事一覧
www.shochiku.co.jp wowow でこの作品のリメイクを観て www.wowow.co.jp 久しぶりに再見。 今回放送していた新音声版は倍賞千恵子と佐野史郎の声があててあった。 www.wowow.co.jp 前回観た時の自分の感想*1を読むとモボの描写、挿絵などのモダンさに感心し…
トラック野郎 爆走一番星 [DVD] 菅原文太 Amazon 75年 鈴木則文監督 これを観たきっかけは「よみがえる新日本紀行」で長崎くんちが映っていたこと www.nhk.jp 祖父母が長崎に住んでいたことから興奮とともに語られる「くんち」はずっと気になっていたとこ…
霧の中の風景 [Blu-ray] タニア・バライオログウ Amazon 初アンゲロプロス どの場面を切り取っても絵画のように構図が決まった美しい画面 冬の雰囲気を纏った姉弟の旅。言葉で間を埋めることなくあり方のみでその場にいる誰かそして観客に意味を突きつける。…
愛なのに 瀬戸康史 Amazon 小津リメイク*1の出来をみて、名前だけきいていた城定監督作品を。 恋愛感情と性的な関係は別で、だからといって割り切っているわけではなくとても細やかで・・その時代の普通の感覚を上手に描いていたロメール監督的な感じもあっ…
出来ごころ(活弁入り) 坂本武 Amazon リメイク*1をみて15年位ぶりに再見。だけこういう筋だったかと思い続け。 まず最初浪曲の舞台。浪曲は行ったことないけれど父の晩年古典芸能のお供するようになってからクラシック邦画を観てるとほんと当たり前に出て…
いぬ(字幕版) ジャン=ポール・ベルモンド Amazon 寡黙に事象だけがまず起こるフレンチ・ノワールでいきなり出てくる固有名詞も誰のことかわからず最初何がなんだかさっぱりわからない。 ただ冒頭、原題「デュロス」とは帽子のことであり、デュロスをかぶ…
エンパイア・オブ・ライト (字幕版) Olivia Colman Amazon 80年代の映画館の物語でかかる曲などにも親しみを感じつつすぐに入り込めるのだが、ただのノスタルジー映画ではない。時を遡った舞台であるがゆえに今日的な問題を落ち着いてちゃんと考えられるつくり…
wowowで小津安二郎の初期サイレント映画のリメイクドラマを放映している。 www.wowow.co.jp 「出来ごころ」「生れてはみたけれど」「非常線の女」「淑女と髭」と観てきたがとても面白い。現代に置き換えるとこうなるなというのやら、こんな話だっけ?見返し…
unpfilm.com イラン国内で映画撮影を禁じられたジャファル・パナヒ監督作品。 トルコから偽造パスポートを作って脱出しようとしているカップルの映画をトルコ国境地帯のイランからパソコンによる遠隔指示で作り上げようとしているパナヒ。制作中、滞在中の村…
www.audible.co.jp オーディブル好いていて今日聴き終わったのは平田オリザ氏の「下り坂をそろそろと下る」 途中司馬遼󠄁太郎の「坂の上の雲」からの引用がたくさん出てくるが、なるほどタイトルからして意識していたんだな。 想田和弘氏がオリザ氏に密着した…
www.audible.co.jp 日々の単純家事労働にどうしてもノリきれない自分、景気づけにラジオを聴いていたが、好きなラジオ番組(「SAYONARAシティボーイズ」や「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけれど」等)が軒並みオーディブルに加入すればもっと聴ける…
欲望という名の電車(字幕版) ヴィヴィアン・リー Amazon ウディ・アレンの「ブルージャスミン」*1が大好きでこの映画に例えられていたので観てみた。「ブルー〜」を先に観ているからつい笑う気満々で冒頭ほんとに「欲望」という名の電車が出てきたり*2虚栄…
黒沢清監督のビデオ作品を二本 一本目 復讐 運命の訪問者(1997年) 復讐 運命の訪問者 [DVD] 哀川翔 Amazon 哀川翔が過去に傷を抱えたまじめな警察官という設定はとてもいい。寺島進の「おかえり」*1のように日頃他の作品ではやんちゃな方で爆発しているエ…
京都府立文化芸術会館ホールというこじんまりしたホールがイッセーさんはお好きとおっしゃっていて、ちらしをみると1995年からずっと公演されている。 何人かの人を主人公にオムニバス形式で演じられるのだけど(今回は7話)毎年恒例になっているのが「…
「アンナ・カレーニナ」を二作品鑑賞 まずはグレタ・ガルボ主演 クレランス・ブラウン版。(1935)こちらはふや町映画タウンのおすすめ。 アンナカレニナ(字幕版) グレタ・ガルボ Amazon そしてジュリアン・デュヴィヴィエ監督、ヴィヴィアン・リー版。(1948) …
jp.toto.com 二組の建築家の出版記念にあわせたトークイベントに出かけた。 会場となった京都信用金庫北野支店は建築家 菊竹清訓氏の設計。お若く、銀行員にみえない雰囲気の支店長氏によるとこの建物はそこかしこ地域に開かれた、ということをコンセプトに…
「イヴの総て」のようなショービズの、背後から後輩がねらってるぞ、ってな話で主人公は鼻っ柱の強い野心家。演出がこってりどぎつく、どうやらラジー賞までとってしまったらしいが、全く退屈せず。品が良いか悪いかでいえば悪いほうだろうけどメリハリと露…
はてなブログ「2ペンスの希望」の管理人 神戸山さんとは、父の大学の映画部、そして京都のVHS専門店 ふや町映画タウンという二つのつながりを通して知り合いにならせていただいている。 かねがね、ふや町映画タウンの大森さんと「映画1000本ノック」という話…
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 (字幕版) Benicio Del Toro Amazon 久々に観たウェス・アンダーソン監督作品。 「フレンチ・ディスパッチ」という雑誌の編集長が亡くなり彼への追悼号でもあり最終号でもある雑誌づく…
ドライブ・マイ・カー インターナショナル版 西島秀俊 Amazon 好きな作品の多い濱口監督がカンヌで賞を取った作品なのに出遅れ鑑賞。 村上春樹の原作だが、主人公が演出家でチェーホフの「ワーニャ伯父さん」からの台詞と共に話が進む。 妻の不可解な行動を…
「黄色いリボン」を朝家で観たあと、十三 シアターセブンで「ハマのドン」を。 「黄色いリボン」は 黄色いリボン(字幕版) ジョン・ウェイン Amazon 退役まで数日の騎兵隊大尉をジョン・ウェインが演じたジョン・フォードの西部劇。ふや町映画タウンのおす…
東京キッド [DVD] 美空ひばり Amazon ふや町映画タウンでは「エノケンは控え目登場がいい」という話が定説。この作品や「虎の尾を踏む男たち」*1が例として上がっていた。確かにそうかも。 この作品でもエノケンの出方いいし面白い。古いアパートでの自由す…
ゼンダ城の虜(字幕版) ロナルド・コールマン Amazon ふや町映画タウンのおすすめ作品で、「修羅城秘聞」*1や「桃太郎侍」*2の源流ときき観てみる。 現実とかけ離れたようなタイトルだが釣りに来たイギリス人が、その国のあとつぎと顔がそっくりで入国管理…
ボディ・スナッチャー/恐怖の街 [DVD] ケヴィン・マッカーシー Amazon 宇宙人によって複製が作られ人格を乗っ取られ画一化された人格になる恐怖を描いたもの。 子どもの頃怪奇漫画などで、家に帰ったら自分の複製が先に自分として振る舞って居座っており、自…
どですかでん 頭師佳孝 Amazon 宮藤官九郎がこの作品をリメイクしたディズニープラスの配信作品「季節のない街」がとても良くてオリジナルも観てみた。 結構一緒のところもあるのだけど宮藤官九郎は上手に仕上げたなあとつくづく感心した。 「季節のない街」…
ふや町映画タウンおすすめの西部劇系映画を二本。 「果てしなき蒼空」(ハワード・ホークス 1952)と「彼女は二挺拳銃」(リチャード・セイル 1950) まず一本目の「果てしなき蒼空」 果てしなき蒼空(字幕版) カーク・ダグラス Amazon 川で半年も登って行…
disneyplus.disney.co.jp 山本周五郎原作 黒澤明が「どですかでん」で映画化したものを宮藤官九郎が復興住宅の話にリライトし監督したもの。ディズニープラスで。 宮藤官九郎って一見くすんでる感じのものにすごい光をあてる人だ。音楽も大友良英で「あまち…
www.nikkatsu.com 中平康らしいモダンでテンポのいい展開 銀座の風景などもモダン。 グループ展を開催して世に出ようとしている若い人(左幸子が中心)の姿を活写しつつ、重きをおいているのは妻を亡くした千田是也(左の父)の女性との関わり。 かなりいい…
www.allcinema.net この映画、NHKの「世界サブカルチャー史」のアメリカの50年代の項で紹介されていて観てみた。 原題は「アスファルト・ジャングル」をもじった「ブラックボード・ジャングル」。荒れた学校の話で、悪いお手本になるのを恐れてか、アメリ…
文豪、社長になる (文春e-book) 作者:門井 慶喜 文藝春秋 Amazon 菊池寛という人を芥川龍之介、直木三十五、石井桃子、古川緑波など関わりのあった人たちを軸に書いた小説。臨場感の出し方、また取材で集めたエピソードの使い方のタイミングがうまい。 文藝…