2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

リチャードを探して

アル・パチーノがシェークスピアの「リチャード三世」を分析して考えていく過程を描いた映画。 シェークスピアのものって当然こっちの力不足なんだろうけれど、たとえば小説「GO」の巻頭での引用や、息子の学校の進路説明会で将来への不安への対処をシェーク…

猫侍

ドラマ版をみて北村一輝のかわいらしい一面に気づかされ、もちろん映画版でも魅力的だったのだけど、映画版ではやっぱり寺脇康文!殺陣も決まり、華がある。劇場版 「 猫侍 」 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA メディアファクトリー発売日: 2014/08/06メディ…

還暦からの電脳事始

一番おもしろかったのは「政治や経済とネットについて考えた」の項。お金がなくても誰でも立候補できる世の中、誰でも法案を出して議論を重ね投票し成立すると政府もそれについて審査しなければならない制度、など実現したらよいなあ・・還暦からの電脳事始(…

奇想天外! 浮世絵師 歌川国芳の世界

JR京都伊勢丹にて。 ポスターに惹かれて行ってみたがとても楽しめた!題材自体もおもしろいのだけど、その構成の仕方も、細かいところも凝っていてどの作品もすごい!かっこいい。 歌舞伎題材の猫ものとか、最近歌舞伎をみはじめた猫好きの私にはダブルでう…

三人吉三

平成13年6月 渋谷シアターコクーンにて。「勘九郎箱」というDVD-BOXにはいっている。 主役の三人は故・勘三郎さん、福助さん、橋之助さん。 この夏、ひと世代若い 勘九郎さん、七之助さん、尾上松也さんでみた*1のだけど、違いがよくわかった。この夏にみ…

団地ともお 9

この表紙の、コンテで線をかいて色をつけたようなタッチ、とてもいい。 「ともお」を読むようになってからカラスへの見方がかわった。団地ともお (9) (ビッグコミックス)作者: 小田扉出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/03/30メディア: コミック クリック:…

猫の本棚

猫をネコかわいがりしているヒトがどうも苦手な木村衣有子さんが、猫本についてまとめたもの。「愛別外猫雑記」の笙野頼子さんのの現実的で自分の足でたっていく視点、「ムーミン谷の彗星」における、ほの暗いけれど、暗部を描くことによってみえてくる希望…

元禄忠臣蔵 上・下

「仮名手本忠臣蔵」と「元禄忠臣蔵」は違うもの、というのを最近知って*1、「仮名手本〜」の方はとりあえず通し狂言でみたことがあるので、「元禄〜」の方にふれてみたいと思って借りてみた。今まで見た忠臣蔵とはがらっと話法の違う作品。ケレン味とかとは…

駅弁のポリ茶器

東海道新幹線開通50周年とかで、昔の鉄道の話がよくとりあげられている。ふと、駅弁と一緒に売っていたポリ茶器のことを思い出して、検索してみたら今でも売っている場所があるらしい。。こちら参照。

溝口健二 集成

溝口健二の文楽もの「浪花女」のあらすじが載っているということで、家の奥まった本棚から出してきてみていたのだけど、自分の知らない、公開当時の「赤線地帯」の音楽をめぐるやりとり*1や、山田五十鈴や依田義賢などいろいろな身近な人からの寄稿がヴィヴ…

京都の喫茶店:昨日・今日・明日

前著「京都カフェ案内」からもう12年!もともと浮ついたところのない木村さんの著作だけどさらに深みや落ち着きを増していて、今のこちらの気分にちょうどあっている。 きちんと喫茶店の人に取材してその店の歴史をまとめてあり、とりあげられれている事柄…

太鼓の音

昨日はあちこちで秋祭りをやっていた模様。地元でも行列でも太鼓の音が近づいてくる高揚感、いよいよ目の前に御神輿がやってくる興奮を初めて味わった。今までほぼそういうことに無関心だったのに。故・勘三郎さんの「め組の喧嘩」*1で最後御神輿が出てくる…

野田版 鼠小僧

「三太」という棺桶屋がひょんなことから鼠小僧になるという設定で、クリスマスを意識した大道具なども使われている。ちょうどこれを観た日、管理社会からはじきだされる・・ということに思いを馳せていたもので、勘三郎さんの熱演にうたれた。 福助さんの女…

連獅子

CS衛星劇場にて。歌舞伎初心者の自分が舞踊劇を最後まで見られるか心配だったのだけど、楽しめた。途中、片岡亀蔵さんと坂東彌十郎さんによるコミカルなシーンもあるし、それが最後の獅子の舞へのうまいつなぎになっていて・・勘三郎さん親子三人の息のあっ…

染五郎の超訳的歌舞伎

染五郎さんが監修された歌舞伎の衣裳図鑑の本*1の端々から染五郎さんの意気が伝わりこの本も読んでみた。 さまざまな演目の解説を演じ手からのポイントで書かれていてとても読みやすいし、次の鑑賞ガイドにもなる。 野村萬斎さんの「萬斎でござる」*2も、伝…

南部の人

ジャン・ルノワール、「大いなる幻影」はずいぶん前にみていいなあと思ったのだけど、あとの作品をあまりにも知らなさすぎるので、ふや町映画タウンのお勧めの印がついていたこの映画をみてみた。「大いなる幻影」も男の友情の話だったけれど、こちらもその…

平成中村座ニューヨーク公演2007 法界坊 隅田川続俤

2002年版を見終えて、こちらを見ると、NYの劇場の制約で短くしたこのバージョン、みやすくていいなと思った。最初の登場人物の紹介などもわかりやすい。また勘十郎という憎まれ役をこの回では笹野高史さんがされているのが、ほんとにぴったりというか、前回…

隅田川続俤 法界坊

平成12年の平成中村座の旗揚げ公演の模様をテレビ中継したものを見た。串田和美演出。 できたての気合い、ファンサービス満載。ちょっとびっくりするくらい。先代勘九郎さんの法界坊がなんどかビートたけしが演じるおっさんに見えた。福助さんという方も評…

海月姫 14

なんかスケールが大きくなりすぎて、ちょっと初めの方読むのに時間がかかり、一緒にうちにやってきた「東京タラレバ娘」*1の方を先に読んでしまった。しかし、やっぱり後からこれを読んだら、「海月姫」の圧倒的な明るさが懐かしいし、気持ちがいい!出てく…

ねうちもん京都

「お金をかけずに京めぐり」なんてサブタイトルがついているけれど、「お金をかけない」というところが主眼でなく、京都に友人が来たらこういうところに案内したいというような、ちゃんとした、私もお墨付きしたいような場所が並んでいる。値段も許容範囲内…