寅次郎と殿様

 

 

大好きなアラカンが殿様役で出演、その執事に三木のり平。ここまでは嬉しかった。ちょっと出て来る青戸の商店街もいい。しかし脚本が荒っぽい。いくらなんでもあんなんだとお話にのれない。もうちょっとこういうことあるだろうなあくらいの展開にしてほしい。ヒロインとのいつもの展開でさくらが感極まるくだりもなんでここまで?という感じで定型の上にあぐらをかいているような流れ。アラカンの長男平田昭彦(目を引く風貌)からの横槍でとらやに持ち込まれるお金の行方も中途半端。演技陣や撮影はちゃんとしてる。前半はまあまあ面白かったのに後半は定型をこなしてるだけみたいに。脚本と監督の責任だろうな。

その昔*1内子に行った時旅館にこの映画の撮影のためにメンバーが泊まった写真をみた。帰ってすぐ観ようと思っていたが、同行した家族と一緒に観たほうがいいなと思い途中で止めた。そこからずいぶん時間がかかった。泊まった旅館 松之屋もその間に閉業したらしい。今回家族と一緒に観たら、最後の方まで既視感。最後の方まで観ていたのか?それともそういうものなのか・・