祭りばやしが聞こえる

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力の抜けすぎた寅次郎のシリーズをみてしまった直後九州のテキ屋さんたちに密着したこの番組を観て、なんたる差となってしまった。終始退屈させないし、その上詩情。木村栄文さんの名前は聞いたことがあったが、はじめての体験。

もちろん口調は渥美清のあの調子と似ていて、渥美清の勉強っぷりに感心もしたのだが。また、途上のテキ屋さんの口上への兄貴分のダメだし、「間が悪いからお客の心をつかまない」というのをきいて、確かに客が冷静になってしまう何か変な間があったな、あそこにうまいサクラでもおれば・・と思った瞬間、寅次郎のシリーズで彼の精神的支えになっている妹の名前がサクラであることにはっとなった。そういうことか・・

やくざ稼業との境界線がなんとなくあいまいで素人にはわかりにくい業種っていくつかあると思うんだけど、テキ屋もそのひとつであり、それについても触れられていた。

そして、どうも怪しい商売だぞ、みたいなのも怪しさがわかる感じでの紹介。普段みているNHKの「よみがえる新日本紀行」ではここまでの踏み込みはないな・・なかなかみさせる番組。

公式チャンネルによる公開がありがたい。