8月半ばに青春18きっぷで津山に行き、
マップやら現場(作州東屋敷)に「寅さんロケ地」の言葉があったので、使われた48作「寅次郎紅の花」を観てみた。津山の寅さんが映るのは、はじめの方。そのあと、寅さんの甥っ子満男&満男が気持ちを寄せている及川泉のシーン(寅さんシリーズ最後の方は満男の恋愛を見守る形になりがちとどこかで読んだけれど、最終作であるこの作品ももちろんそういう感じ)で、あとは舞台が奄美になっている。
作州東屋敷にあった誘致の法被。最終作は、阪神大震災あり、津山あり、奄美大島ありで、津山をじっくりという感じではなかったけれど、東屋敷では、撮影時の渥美さんのご様子(かなりしんどそうだったのに、カメラの前では別人のようになられていた話)や映画にも映っている向かい側の三軒の店が火事で焼失してしまったことなどきかせてもらった。
冒頭の美作滝尾駅はとても美しく、津山市のページにも紹介されている。
そのあとタイトルバックとも重なる津山まつりのシーンについては、こちらのページに詳しく載っている。
満男が出てくる上之町については、こちらのブログで丁寧にまとめておられる。
ストーリーは、シリーズ後半の寅さんらしく、初期のびっくりするようなところはなく、これで丸く収まってよいのか?まあ、そういうものか、という感じだったけれど、浅丘ルリ子氏の歌声はとても美しかった。あと、おいちゃんの毒舌は楽しめる。タコ社長への素早いツッコミの間合いなどにウケた。三代目のおいちゃんに下條正巳さんが就かれた経緯などが寅さんのファンサイトに載っていてこちらの話も楽しめた。また津山まつりの様子のタイトルバックに流れる、あのいつものテーマソングには定型の美も感じたり、なんだか歌詞の内容もじんわりと味わったりしてしまった。