2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

果てなき船路

果てなき船路(字幕版) ジョン・ウェイン Amazon ふや町映画タウンのおすすめで観てみた。 船の群像劇、若きジョン・ウェインもほんの乗組員の一員という感じで回っていく。 船はこどもの時の学校のようにその中に入ってしまったら大して気の合わないものと…

「魔女伝説 ヴィー」、「石の花」

イタリアの「血塗られた墓標」*1と原作は同じゴーゴリの「ヴィー」から作られたソ連版「魔女伝説 ヴィー」 www.allcinema.net (↑こちらはビデオになる前のタイトル) ただ対比のつもりの鑑賞だったのに、その素朴さ、なんともいえない画面のかわいらしさに…

サスペリア part2

サスペリアPART2 (完全版)(字幕版) デヴィッド・ヘミングス Amazon ダリオ・アルジェント監督 1977年作品 「処刑男爵」*1に出てきた気になる女の子ニコレッタ・エルミがまた登場ということや、とにかくファンが多く、よく視聴しているyoutubeの「暗黒迷画座…

セルロイド・クローゼット

セルロイド・クローゼット [DVD] ウーピー・ゴールドバーグ Amazon 先日ウィリアム・ワイラー監督の「この三人」*1とリメイク「噂の二人」を観比べて、原作にある同性愛の要素が前者では形を変えざるを得なくなっていたのを確認。ちゃんと描きたくてもう一度…

「血塗られた墓標」、「処刑男爵」

マリオ・バーヴァ監督作品を二本。 まずは、ふや町映画タウンのおすすめに挙がっていた「血塗られた墓標」。 ゴーゴリ原作のイタリアンゴシックホラー。1960年作。 血ぬられた墓標 [Blu-ray] バーバラ・スティール Amazon 火あぶりになった魔女の復讐譚から…

地獄への逆襲

「地獄への道」*1(ヘンリー・キング監督)の続編。今回はフリッツ・ラング監督。こちらだけ放映されたりしている時もあるように思うが「地獄への道」を観てから観た方が絶対いい。前作をすごく踏まえて作られていて登場人物も被りまくっているから。 「地獄へ…

地獄への道

地獄への道(字幕版) タイロン・パワー Amazon ふや町映画タウンのおすすめ作品だが、タイトルに凄惨さが漂っていて観るのが後回しになっていた。見始めたら、冒頭から血まみれ荒くれとかでなく、鉄道会社の買い叩きにあっている農家の現場から。おろおろして…

積木の箱

積木の箱 [DVD] 若尾文子 Amazon 「女の小箱より 『夫が見た』」*1がすごくよかったもので増村監督をもう一作。 三浦綾子原作だけど、多分原作は風味が違うと思う。映画は露悪的で主人公男子の思春期のこじらせ具合が凄い。こじらせもするよというような話だ…

五月の読了本

最近読んだ本2冊 1.演劇のことば 演劇のことば (岩波現代文庫) 作者:平田 オリザ 岩波書店 Amazon 平田オリザ氏による日本演劇史。 平田氏自身のあまり遠慮のない筆致で読みやすい。 川上音二郎、坪内逍遥、島村抱月、松井須磨子、岸田國士、築地小劇場、…

女の小箱より 「夫が見た」

女の小箱より「夫が見た」 [DVD] 若尾文子 Amazon 久しぶりに観た増村保造監督作品。増村作品、どきついなとかやりすぎだなとか思うこともあったが、これは一気に惹き込まれた。話は今どきないような欲望に忠実な話だが、構図も凝ってて美しく、堪能。株の買…