2000-01-01から1年間の記事一覧

合い言葉は勇気

2000年7月〜9月まで放映されていたドラマですが、三谷さんのドラマの中でも特に好きな作品です。ドラマからのメールに、放映されなかった部分の脚本があると書かれていてぜひそこをみたいと思っていた矢先のこの出版!確かに部分部分これは放映されて…

豊かに実る灰

いとうせいこうーみうらじゅんのスライドショー仲間、みかちゃんやきょうこちゃんと南禅寺あたりを歩いているとききいた「あ!ここって『豊かに実る灰』の舞台のー」という二人の言葉に触発され読んでみた。タロット占いの結果から得たインスピレーションで…

文人悪食

食という興味深い切り口で書かれた読みやすくて楽しい文学史。嵐山光三郎さんというと一時テレビなどに出ていたイメージでつい軽い読み物という風な先入観があったのだけど、すごくよく調べてあり、その上読みやすい。卑俗じゃない。この本を通して読みたく…

ああいえばこう行く

ニュースキャスターとかのイメージが強くて阿川さんは表街道の人、と勝手に決めつけていた。しかし壇ふみさんとの「ああ言えばこう食う」を読んだあたりから’ふたりともなかなかおもしろい!’と開眼。なにか遠慮や体面を超越されてすごくおもしろくなったと…

もう消費すら快楽じゃない彼女へ

時には目を向けたくないことごまかしておきたいことも直視し、テーマはハードなのだけど読後感は爽やか。自分たちの身近に起こっているやりきれないことなどを本当に独特の見方で読み解いてくれ、もっと彼女の本を読みたくなる一冊だった。もう消費すら快楽…

伝統芸能の若き獅子たち

まるっきり伝統芸能のことに疎いわたしが読んでも楽しめるように書かれている。プロフィールに載っているそれぞれのごひいきの店や、好きな映画のことなどもとてもおもしろかった!興味はあるけどとっかかりを探してる人やかなり伝統芸能にはまってる人どち…

iモード事件

この本のおもしろいところはぎくしゃくしていたはじめの雰囲気をそのまま書いているところだと思う。自分が文章を書くときに一緒に仕事してきた身近な人たちだからとそういうところをなんとなく遠慮してしまって書いたりしてなんだかつまらないものにしてし…

きのね

十一代目市川團十郎さんがモデルになっている小説。顔見世にいったりちょっとだけ歌舞伎に興味をもっていたもので友人が紹介してくれた。たとえば司馬遼太郎さんの本に架空の人物がまざっているけれど、すごく生き生きと実在した人物が描かれているのと同じ…

第三の役たたず

なんだかタイトルからして演劇的!ちょっと気になる人根本敬さんや町田康さんのことが載っているようで買ってみた。わたしからみれば「すごい仕事をする人々」。。って感じなのだけど、なかなか共感できることが多いし脚注の文章もすごくおもしろい!とても…

清水義範の作文教室

小学生の作文の添削なんだけど、小学生の親ということと関係なしに自分が文章を書くときの参考になる。また、作文は文章の練習であってそこに道徳律をいれてはいけないという考え方は本当に共感できる。清水義範の作文教室 (ハヤカワ文庫JA)作者: 清水義範出…

今夜、宇宙の片隅で

これは視聴率的に苦戦したドラマのようだけど結構わたしのまわりで大人な視点とか持っている人に評判のいいドラマだった。わたし自身、なんかいつも胸がいっぱいになってしまっていた。三谷さんもあとがきで書いていらっしゃるが「バット・ノット・フォー・…

誰も知らない名言集

そこそこおもしろいのだけど、まぁ読み終わったら古本屋さんにまわしてもいいかな〜って感じの本。わざわざ買うほどのこともなかったかも。。誰も知らない名言集作者: リリー・フランキー出版社/メーカー: 情報センター出版局発売日: 1998/08/22メディア: 単…

日本のみなさんさようなら

「リリーさんの本何がいい?」ときかれたらまず一番にすすめたい本。ぴあに連載されていただけあって過激すぎる表現とかもなく快調に読み進められる。日本映画にまつわるあれこれのコラムなんだけどとても鋭くておもしろかった。イラストも大変魅力的!日本…

美女と野球

この中にはいっている文章によっては言葉遣いに抵抗のある人もいるかもしれない。そのまま口にしたら眉を顰められるようなこともあるかもしれない。「俺でゴメンね・・・」なんて控えめな帯がついているのに。。ああ。。でも、読んでいて「うんそうだよな〜…

妙な塩梅

えのきどいちろうさんは最近オレンジページの巻頭コラムを他の人と順繰りに担当されているのだけど、おもしろくてするどいもので、ぜひとも他の本も読みたくなり取り寄せてみた。1997年に出た文庫なのであんまり本屋さんにおいてなくて。妙に深い考察に…