ああいえばこう行く

ニュースキャスターとかのイメージが強くて阿川さんは表街道の人、と勝手に決めつけていた。しかし壇ふみさんとの「ああ言えばこう食う」を読んだあたりから’ふたりともなかなかおもしろい!’と開眼。なにか遠慮や体面を超越されてすごくおもしろくなったという感じ。「ああ言えばこう食う」の続編的なリレーエッセイ。阿川さんの本の中ではやはりこの壇さんとの2冊が何よりおすすめ。

ああ言えばこう食う (集英社文庫)

ああ言えばこう食う (集英社文庫)

ほかに最近読んだ阿川さんの本は「おいしいおしゃべり」と「きりきりかんかん」。この二冊をくらべると後者は初出が1991年で、1996年に単行本の出た「おいしいおしゃべり」の方がもっとはじけていて楽しいかなという感じ。とっても結婚願望が強かったことやにもかかわらず結局は長い独身生活を楽しんでおられることが恬淡と語られていて気持ちいい。また、母校東洋英和のつながりで、ヴォーリス建築について言及されているのも興味深い。くらべると二番手かなという「きりきりかんかん」もなかなかおもしろく何度も声をだして笑った。

おいしいおしゃべり (幻冬舎文庫)

おいしいおしゃべり (幻冬舎文庫)