2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

桃太郎 海の神兵、フルトヴェングラー その生涯の秘密

かたやアニメーション、かたや音楽記録映画だけど、両方とも戦争と芸術というテーマを考えさせられる。フルトヴェングラー自体はナチズム思想の人ではないとのこと*1だけど、政治とはかかわりなく、ナチスドイツ下で芸術を追求したことにより結果的にナチス…

スピリッツ・オブ・ジ・エア

90年 ゆうばり国際冒険ファンタスティック映画祭 審査員特別賞受賞 88年 オーストラリア映画産業省プロダクションデザイン賞・衣裳デザイン賞心に映像詩を持っているようなひとに教えてもらった。「プリシラ」、「シャイン」などオーストラリアの映画っ…

モンティ・パイソン・アンド・ナウ

シティボーイズの雰囲気のもとはここだな。スーツ着て澄ました顔して不条理なことする・・この夏にwowowで放映していた「シティボーイズのテツガク」とか確かタイトル絵もとってもモンティ・パイソンだった。 あと「ゲバゲバ90分」も影響与えていそう・・…

ふたりのねこ

クリスマスに読むのにふさわしい素敵な絵本。 孤独なふたつのたましいをつなぐ手。耽美的でありながらやさしく伝わる絵。何度も読み返した。試し読みサイトふたりのねこ作者: ヒグチユウコ出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2014/12/01メディア: 大型本この商…

思春期の感情

ふや町映画タウンのおすすめ度 ☆☆ (実は、けっこう・・おすすめ)フナイから出ていた「ワイントローブ・ブリティッシュ・ライブラリー」のvol.4 このシリーズ良品多いイメージ。「サミー南へ行く」*1なんかもとてもよかった。(ふや町映画タウンで確認したと…

東京タラレバ娘 4

なるほど日本版SATCだったか・・でも、今回の友人たちのおせっかいはほんとたまらない・・だいたいにして女同士で恋愛についてくっちゃべるとロクなことが起きないような・・ロマンとの相性が非常に悪い気がする。東京タラレバ娘(4) (Kissコミックス)…

モミの木

アンデルセンの物語っておためごかしなしなんだな・・ 今の自分にとても届く物語。 これを読んだときの気持ち(今を感謝すること)を忘れかけたら戻ってこようと思う。モミの木作者: ハンス・クリスチャンアンデルセン,サンナアンヌッカ,Hans Christian Ande…

殺人論文

アナ・トレントを追っかけて、今度は大学生役をしているアナを。 監督のアレハンドロ・アメナバールはこの作品ののち「オープン・ユア・アイズ」、「アザーズ」を監督。確かにそういう感じだ。(話を分断して引っ張っていくミステリー。)殺人論文~次に私が…

エル・ニド

先般見た「カラスの飼育」*1で、育ての親である叔母から扱いづらい印象を持たれながらも、失語症の祖母に寄り添い、起きている事態をまっすぐな瞳でみつめ慈しんでいる、カラスにたとえられるような(と私は解釈。。そして、このカラスは、ヴェス・アンダー…

カルメン

アントニオ・ガデスがフラメンコ版カルメンの相手女優を探すところからはじまり、舞台がつくられていく様子を描くこの映画、「カルメン」のストーリーに沿って本人役を本人がしているような構造。あるところはオペラの音楽にあわせて、あるところは、パコ・…

タモリと戦後ニッポン

終戦の年に生まれたタモリを軸に、タモリの人生と同時に日本の戦後世相を語っている本。たとえばボーリング場、たとえばスタジオアルタの成り立ち。世相をたどっていくと、竹村健一がテレビに出ていた時代、「いいとも」でのさんまとのコーナーの楽しさ、「…

団地ともお 22

一番好きだったのは第12話 「女子プロレスよ永遠なれともお」。サーカス芸をプロレスに取り入れた往年の女子プロレスラー ミスボリショイ・・いいね!団地ともお (22) (ビッグコミックス)作者: 小田扉出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/07/30メディア: …

カラスの飼育

「ミツバチのささやき」の黒目がちのかわいい女の子アナ・トレント主演。まっすぐな姿勢でみつめてくるあの目が孤独な魂を静かに雄弁に演じていた。 服装やたたずまいがとてもすばらしく、どのシーンも絵になる美しさ。(この映画、杉浦さやかさんも「おしゃ…

昭和55年のこの映画、公開当時から気になっていた。自分は公開当時17歳なんだけど、背伸びしたい気持ちにぴったりだったんだろか・・ 今や軍艦島から出てきて東京で働く青年を保護者目線で鑑賞することにあいなってしまった。「それでもボクはやってない」…

聖おにいさん 12

宗教的なことと現代の風俗のとけあわせかたがおもしろい作品なのだけど、そのどちらも浅すぎても深すぎても読者が離れてしまうという頃合いがあると思う。この巻はとてもバランスが良いと思う。IKEAと北欧神をからませてるのおもしろい。ロキ・・スマホのゲ…

身毒丸

1978年新宿紀伊国屋ホールでの寺山修司とJ.A.シーザー共同演出の演劇実験室 天井桟敷の公演(発売元アップリンク)と、1995年の蜷川幸雄演出、武田真治主演の舞台の完全映像化のビデオ(販売元ポニーキャニオン)の二作品を見比べた。天井桟敷版のまがまがし…

朝日新聞から

11/29朝刊 「核といのちを考える 被爆国から2015冬」という記事 カルビー元社長松尾雅彦さんのインタビュー記事、興味深かった。 先日読んだ中沢新一さんの「アースダイバー」*1や「大阪アースダイバー」*2で感じた事(資本主義的価値観にのまれてしまう…