2008-01-01から1年間の記事一覧

金環蝕

監督が同じだけに「白い巨塔」の政界版って感じも。でも原作者の違いからかあとくちがちょっと違う。なんか「女と金」みたいな風味はよくも悪くも昭和、石川達三(←読んだことはないのだけど、「青春の蹉跌*1」「四十八歳の抵抗*2」など映画になったものから…

きのう何食べた?2

仕事帰ってからちゃっちゃと経済的な食事をつくるその行為がとても頼もしいし、レシピは実践的。すぐにでもマネできそう。 そして、こんなにかっこよくてちゃんとした人たちなのに、なんだか弱気になったりする瞬間もあるんだ・・っていう共感。人間をじっく…

北白川Miwa

北白川Miwaで有名な二層プリンとショートケーキ購入。この二層プリンほんとにおいしい。まったく違う性質のものが層にわかれていて。検索していると、このブログにたどり着く。パテシィエの方が育児のため最近お菓子部門は縮小しつつ営業されていたみたいだ…

スサーナ

メキシコ時代のブニュエルは難解ではない!ときいたのは本当だった。時代柄古典的な画面だけど決して古びていなく、小学校時代に楽しんだコミックやドラマのような裏表のある女の所業にまつわるストーリー展開を堪能した。それが決して安っぽい表現になって…

動物農場

ちょうど今公開しているこの映画(オフィシャルサイトはこちら。)わたしはビデオで鑑賞。ストーリーは革命を起こした者が今度は独裁者になっていくというものですごく政治的で現代的。しかし、作画はものすごく味があってかわいらしい。そうだからこそ、独…

陰日向に咲く

日本映画チャンネルで。番組CMでうつった三浦友和氏の表情がとてもよかったのでみてみたのだけど、本編でも三浦さんはとってもよかったもののこれは原作の方がパワーがある作品では?と思わされた。ストーリーはおもしろいのに、なんとなくありがちな映画に…

フレンチ・カンカン

ムーラン・ルージュのはじまりを描いた作品。ロートレックの絵から出てきたようなシーンの数々。フレンチ・カンカンってあんなに激しい踊りなんだ・・ エディット・ピアフが出てくる場面があるのだが、包み込まれるすばらしい歌声だ。フレンチ・カンカン [DVD…

青春の蹉跌

この間読んだショーケンの本、衣装についてしっかりと書かれていて、おしゃれなんだなと改めて思ったのだけど、そのつもりでよく観察したら、ちょっとしたストールの巻き方とかもさりげないのにとてもきまっている。 映画全体は、すごい抒情性に満ちており、…

赤い文化住宅の初子

なんとかならないのか・・と思うほどの逆境。でも、お涙頂戴では決してなく、やっていくしかないじゃないかという空気が好もしい。赤い文化住宅の初子 [DVD]出版社/メーカー: JVCエンタテインメント発売日: 2008/01/25メディア: DVD購入: 1人 クリック: 43回…

菊次郎の夏

菊次郎はクラスでおかしなことをやってのける男子のよう。前半菊次郎がひとりでめちゃくちゃやってるところは何度も声を出してわらったのだけど、学級委員のような感性からなかなか脱却できない自分にはたけし軍団ぽいノリにちょっとついていけないときも少…

オーケストラ・リハーサル

オーケストラのリハーサルにテレビ取材がはいって・・というストーリーなのだけど、フェリーニの映画をみているとよくでてくる、混沌とそこからのかすかなる出口がここにも。声高に主張する者への違和感の表明は「女の都」でも感じたものだ。同じテーマだから…

自虐の詩

原作は読んでないのだけど、はじめのほうは4コマまんが的な細かいオチみたいな流れで、みているこっちの気持ちもとぎれとぎれになる部分もあった。音楽の使い方はうまい。中盤から急に流れが変わって、ラストまでたどりつくと、中谷美紀のいうセリフに、な…

失踪日記

吾妻ひでおの作品を読んだことはなかったのだけど、この本にはほれた。最初のページに出てくる この漫画は人生をポジティブに見つめ、なるべくリアリズムを排除して描いています。 っていいなぁ。ホームレスやりながらもひょんなことから仕事を紹介され、と…

カミ家コーヒー閉店

windshipさんが掲示板で 先ほど、ぽんさんも以前、日記でご紹介くださった下鴨は「カフェ・ヴェルディ」さんの日記をみていたら http://www.verdi.jp/ 出町柳の「カミ家コーヒー」さんが先月で閉店されたことを書かれていて、びっくりしました。 先月は、友…

ショーケン

ショーケンが今までしてきた仕事への取り組み方などがきっちり書かれていて大変興味深く読めた。ショーケンってすごく基礎、準備を大切にする人なんだ。映画やドラマでショーケンの姿を早く見たい!ショーケン作者: 萩原健一出版社/メーカー: 講談社発売日: …

ドブの輝き

wowowで。宮藤官九朗の脚本の舞台と、井口昇監督のフィルムと、松尾スズキ脚本の舞台と、3つのオムニバス形式になっている。今までいくつか大人計画の舞台をみてきたが、宮藤さんのと松尾さんのはテイストが違って、宮藤さんのはテレビ作品にくらべて過激だ…

ビリディアナ

カトリック教育を受けてきたものにとってははっとさせられたり、すごいなぁと思わされる展開。効果的過ぎる音楽や小道具の使い方。ぐだぐだ描かずに簡潔ですかっとしている。Cinefil Imagica

女性上位時代

主人公のカトリーヌ・スパークの60年代ファッションショーはとっても楽しめるし、家具とかのデザイン、音楽もとてもいい感じ。ただストーリーはほんと他愛がない。女性上位時代【字幕版】 [VHS]ブロードウェイAmazonパッケージがかっこいいのに、amazonで…

女教師は二度抱かれた

wowowで。勢いがあっておもしろくて深くて・・素晴らしかった!見逃していた松尾スズキ作品全部みたくなった。歌舞伎界のプリンスを市川染五郎の前で堂々と演じる阿部サダヲの華のあること!三谷さんの芝居でもピリッと目立った活躍をよくしている浅野和之氏…

カビリアの夜

ジュリエッタ・マシーナの表情が映画の色彩を決めている。同じストーリーでもあの顔と動きなしでは全然違ったものになるだろう。催眠術師のシーンなどウディ・アレンがフェリーニ好きなのがすごくわかる。sumiちゃんとボードでこの映画のラストがすごく好き…

クワイエットルームにようこそ

だいぶ前に小説の方を読んだのだけど、映画はテイストがちょっと違うように思った。小説から映画までの間の松尾さんの人生経験が映画に少し違うテイストをもたらしているのだろうか?内田有希を主演にして正解。きっちりやりとげている。「17歳のカルテ」…

伊東四朗一座 帰って来た座長奮闘公演 俺達に品格はない

出演者の誰かがいっていたけれど、ほんとにベタに終わってしまいそうな笑いをしらけさせずに楽しませる呼吸を伊東四朗はもっている。伊東四朗がいるだけでほんとうに場面がひきしまる。戸田恵子の歌声はいつも感心するし、普段はなんかキリっとしすぎてコワ…

京都〇七五

京都〇七五〈第1号〉特集 道具作者: 〇七五号室出版社/メーカー: mille books発売日: 2008/04/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る京都〇七五〈第2号〉特集 喫茶作者: 〇七五号室出版社/メーカー: mille books発売日: 2008/11/01メディア: …

京都国際マンガミュージアム

先日かねてから周りの人にすすめられていた京都国際マンガミュージアムに出かけた。 大田垣晴子さんの「わたくし的読書」に載っていた紹介文を読んで以来興味のあったフランスのコミック、バンド・デシネの展覧会がひとつの目的。そこに陳列してあってぱらぱ…

見仏記 親孝行篇

見仏記 親孝行篇作者: いとうせいこう,みうらじゅん出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2002/11/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見るこの本は2002年に刊行された時に図書館で借りて読んでいたのだけど、10月の終わりの雨の中鞍馬寺に行く…

恋の邪魔者

先日みた「レ・ブロンゼ」シリーズに続く、パトリス・ルコントの作品。今回もミシェル・ブランっていう俳優さんが出演。*1やっと顔おぼえた!(「仕立て屋の恋」の人だと後で気が付きびっくりする。こうして初期の作品をみてからもう一度あの辺のルコントの…

cafe heron

P-のりさんがボードで カフェといえば、西の方では神泉苑の近くにステキなカフェがオープンしたので、これも近々ご報告します。 実は、ちゃありぃさんのトコで以前話題になっていた天満橋の「喫茶星霜」マスターのご紹介なんです。 店名は「cafe heron」。ホ…

レ・ブロンゼ 日焼けした連中、レ・ブロンゼ スキーに行く

パトリス・ルコントの「大喝采」という旅芸人の話のコミカルさが大好きで、調べてみたら、もともとルコントは喜劇畑の人だったそう。いつか、初期の喜劇作品をみたいと思っていたらふや町映画タウンで借りることができた。この2作は連作で、「スキーに行く…

霊鑑寺

春と秋だけ特別公開している京都・大文字のふもと、鹿ヶ谷の尼門跡寺院。明治維新まで皇女や皇孫女が入寺されていたということで、その暮らしに寄り添うようなたくさんの植物が植わったお庭の風情が素晴らしい。春には天然記念物に指定されている日光椿(じ…

歌麿をめぐる五人の女

タイトルから歌麿がもてもてで・・っていう話かと思ったが、そうではなくて、歌麿の美人画に描かれたりした歌麿周辺の女たちの姿を歌麿の仕事っぷりや日々と重ねて描いたものだった。昨日感想を書いた「西鶴一代女」*1はあとからネットでみていると田中絹代…