見仏記 親孝行篇

この本は2002年に刊行された時に図書館で借りて読んでいたのだけど、10月の終わりの雨の中鞍馬寺に行くことになって、もう一度読み直してみた。前回よんだときさらっと流していた本殿前のスペースで気を受け取っている人々の描写にいたく反応。私も鞍馬のそこかしこでそういう場面に遭遇し、なんか圧倒され、邪魔したらダメだ、みたいな感じで縮こまっていたのだけどこの本の中で、みうらじゅん氏がいう*1

真剣さに負けちゃダメだ、真剣さは危ないぞ。そんな時はむかつく絵馬を見るんだ、それが余裕ってもんだろう

この言葉にえらく励まされた。ともすると真剣さに負けそうになる日々を送ってるもので、賢いアニキからの言葉受け取りました、って感じになった。

みうらーいとうご両人が鞍馬でとられたルートなどは覚えていたのだけど、どうしてそうなったか、っていう部分については、もう一度読んで、ああそういう話だったか・・と思った。記憶ってええ加減なものだなぁ。

雨の鞍馬
紅葉はまだ
貴船のせせらぎ 川床には寒い・・

*1:P50