2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

女組長

映画comの紹介 江波杏子扮する女組長とは鳶、ゐ組の組長の跡取りという事。時代は明治末期。新橋駅近くの運輸に関する利権を巡ってのきなくさい騒動。(←火消しだけでなく、運輸業に手をのばしたりしていたらしい。) 江波杏子は、火消しの跡取り娘ではある…

人妻集団暴行致死事件

大傑作。 昭和53年度作品。キネマ旬報ベストテン第8位。ロマンポルノのベストに挙げる方もいらっしゃるとのことだったが、よくわかる。 地元で再会した不良仲間三人。根はそんなに悪い奴らではなく、ごくごくどこにでもいそうな若者たちが、ただもう愚かし…

憲兵銃殺(憲兵と幽霊)

天知茂のベスト5にtwitterであげておられる方がいらしてみてみた。(こちら参照) 確かに。若くてクールな色悪の魅力。不幸な境遇から這い上がり人を蹴落としてなんとか生き延びようとする、「白い巨塔」の財前五郎をもっと悪くしたタイプ。明快に悪いので…

持永只仁展〜人形アニメを通した日中友好の足跡を追う

おもちゃ映画ミュージアムにて(こちら参照) 今年東京のフィルムセンターで持永只仁展が催され、とても興味を持っていたのだけど、行けなかった自分にとって京都で持永さんの「少年と子だぬき」、そして、岡本忠成の「おこんじょうるり」や、川本喜八郎の作…

この世界の片隅に 前編・後編

映画*1の方がわかりやすく作ってあるような気もした。 原作の方が色々な方向からその時代を描いているのだけど・・特におもしろかったのは前編の悩み相談の形式を使って描いているところ。後編の愛国かるた、衣料切符を女の子の入学にいる一式として描いてい…

キャリア・ガールズ

この頃えらく好きになっているマイク・リー監督作品。 「ライフ・イズ・スゥイート」*1の、自閉気味の女の子のような、自分をうまく愛せない女性を変形させたのがこの映画の主人公たちの大学時代の姿のようにも見える。一人は、「ライフ・イズ〜」のように、…

闇金ウシジマくん part3、final

闇金ウシジマくん Part 3発売日: 2017/02/25メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログ (5件) を見るpart3では、今気になってしょうがない浜野謙太氏が、どうやらモデルがいるらしい虚業ビジネスの帝王みたいな役をしていて、嬉しかった。もう徹底した演…

戦ふ兵隊、ルーペ

「戦ふ兵隊」の方はビデオパッケージによると、中国大陸での兵士たちを撮って、1939年に完成したが、軍の検閲で反戦的な哀感が強すぎるという理由で公開中止となったという。また、演出を手掛けた亀井文夫も41年治安維持法により逮捕・投獄され、その理…

おんなの細道 濡れた海峡

twitterで、石橋蓮司さんのベスト5作品という感じでこの映画を挙げておられる方がいらっしゃって(こちら)、調べてみたら陸中海岸が舞台のようで、みてみた。すごい拾い物!みてよかった。 ストリップ劇場のある町は盛岡では?上之橋の風景におぼえあり。途…

伊豆の娘たち

twitterで桑野通子さんの好きな方が話題にされていて、みてみる。桑野さん30歳。助産婦として働くしっかりものの叔母さん役。とにかく出てこられる場面気持ちが良い。東野英治郎も飯田蝶子も若い。ヒロイン三浦光子落ち着いて働き者で美しい。役柄の魅力出て…

子供の事情

wowowで三谷幸喜の舞台「子供の事情」を。 10歳の小学生を大人が演じるという事でしんどいものになったら・・という危惧があったが、全くだった。子供には子供の事情がある、10歳ともなれば姿が子供なだけで、子供の時の気持ちや苦悩って大人になってもその…

国立文楽劇場 11月文楽公演

第1部 午前11時開演 八陣守護城 (はちじんしゅごのほんじょう) 浪花入江の段 主計之介早討の段 正清本城の段 近松門左衛門=作 野澤松之輔=脚色・作曲 鑓の権三重帷子 (やりのごんざかさねかたびら) 浜の宮馬場の段 浅香市之進留守宅の段 数寄屋の段 伏…

壁の中の秘事

twitterで吉田伊知郎さんの記事を拝見し、小平団地に興味を持ちみてみる。まさにまさにテーマは団地。運動と挫折。amazonの内容紹介から ◎脚本家クレジットの大谷義明とは大和屋竺、榛谷泰明、曽根中生ら日活映画人グループからなる集合ペンネーム。基本稿は…

日本で一番悪い奴ら

テンポはとてもいい。ずっと耳に残るなんか「マルサの女」のような音楽。方向は違えども、公僕もの、民間との関りみたいなテーマもかぶるし。 [asin:B01M9CF0CQ:detail]

バックマン家の人々

偶然にも前述の「ハイ・ホープス キングス・クロスの人々」*1と同じ1988年製作。こちらも家族の物語で、多世代の問題を取り扱っているところが重なる。そして、かたやイギリス、かたや本作はアメリカと好対照のお国柄がみえる。スティーブ・マーティンが…

ハイ・ホープス キングス・クロスの人々

マイク・リー監督の出世作とのこと。イギリス映画らしい抑制がきいた感じがとてもいい。友人が同監督の「秘密と嘘」をみて、自分の人生の転機を得たといっていたが、わたしもこの作品をみて人生の対処に対するヒントをもらった。いつまでも子どもが欲しくな…

古都

話としては、昭和に作られた「古都」*1の後日談のような感じ。「古都」の主人公の双子(1963年版では岩下志麻が演じていた役、この作品では松雪泰子)が子どもを産んで、その子どもたちがちょうど母親と同じような年齢になり、生き方について色々考えるとい…

海盗り 下北半島・浜関根

原子力船むつの母港となろうとしていた下北半島・浜関根を映したもの。 映画を作った青林舎から出ている「海盗り」という1984年当時の売価500円のブックレットも一緒に貸し出してもらう。 映画の方でアウトラインのみつかんだ漁業権の問題などがブックレット…

日本の悲劇

ビデオジャケットより この作品は終戦の翌年制作されたが、公開後一週間で上映禁止、そのフィルムを占領軍に没収された。編集に当たった亀井文夫は戦時中から反戦色を漂わせる映画作家として日本軍部の批難の的であった。この作品で亀井は、支那事変から太平…

惜春鳥

会津若松や東山温泉を舞台にした、同級生たちの「リアリティ・バイツ」のような話。津川雅彦の洗練されたかっこよさに目を瞠った。ちょっとした着こなし、身のこなしなど。そんなに好きではなかったのに、役柄もよい役だったので素直に感心した。でもライバ…

ライフ・イズ・スウィート

ふや町映画タウンのおすすめ(☆ 「・・・・・・ちょっとおすすめ」)。 マイク・リー監督作品をはじめてみた。。と、思ったが、「人生は、時々晴れ」*1をみていたことに気づく。 イギリスの中年夫婦とその双子の娘二人の家庭を中心に、地味だけど丁寧に人間…

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

家人が叡山電車茶山駅でこの撮影と出会った話をしていて、みてみた。時間が逆に流れている女性との恋愛もの。この手のものは考えすぎると納得がいかなくなったりするので、さらっと見た方がいい感じ。叡山電車宝ヶ池駅や動物園など京都のおなじみの場所はた…