古都

話としては、昭和に作られた「古都」*1の後日談のような感じ。「古都」の主人公の双子(1963年版では岩下志麻が演じていた役、この作品では松雪泰子)が子どもを産んで、その子どもたちがちょうど母親と同じような年齢になり、生き方について色々考えるといった構成。63年版の時代から変わりつつある京都、依然変わらない京都両方を描写している。
前作を踏まえて対照していく楽しさはある。これは、前作で長門裕之の演じてた取引先の人かな?とか、宮口精二の演じていたお父さんかな?(奥田瑛二が演じていて、なんか芸術志向で悩む感じとか前作の雰囲気を引き継いでいた)とか・・松雪泰子の演じ分けもうまい。
全体的には京都のプロモーションビデオみたいなところもあるけれど、元々そういう話みたいな気もするし・・
橋本愛が髪をあげてきりっと着物を着ている姿美しい。また、彼女も成海璃子も、松雪泰子も京都の言葉に違和感がなかった。橋本愛が行っている学校が同志社で撮られているが、学友のおしゃべりは京都弁っぽすぎる気もした。(現実には学生の友人同士ならもっと大阪の言葉がまざった感じになると思うのだけど、えらく濃い京都弁で・・でも、それも見ている人の期待に応えてって感じなのかなとも思った。)

古都 [Blu-ray]

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