2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

学問

山田詠美はなんと心の微妙な動きを描くのが上手なんだろう・・主人公が高校生になってからのストーリーは、最近かわいく情けない男子高校生の話にたてつづけに触れていたため、あらなんだか大人になっちゃった・・おいてけぼり?とも思ったけれど、それに至…

ガラスの仮面 11巻 12巻

12巻のマヤの卒業式になんだかほろっとくる。「俺たちに〜」の方にも高校の卒業式でてくるんだけど、よく考えたら、高校の卒業式ってほんとは大人への幕開けって感じであるはずなのに、自分の娘の時(去年)、まだまだその認識がなくて、遠い土地に下宿す…

俺たちに明日はないッス

ほんと男子高校生ったら・・って感じなんだけど、いやな感じではない。ちっともさわやかじゃないけれどよごれてもいない。なかなかいい後味。さすがさそうあきら原作。「コドモのコドモ」の方もみようかな・・「俺たちに明日はない」って性的な側面などでこの…

花のれん

yahoo movieで、吉本興業のことだと書いてあるレビューをみてなるほど、と思ったし、興味深く感じたのだけど、映画のできとしてはもうひとつなんじゃなかろうか・・・きっと原作はおもしろいんだろうな、というエピソード満載なんだけど、断片的で、なにか物…

ガラスの仮面 10巻

少女漫画を読んでドキドキしたあの日に帰れた巻。速水真澄がにわかに気になる。紫の上のおはなしみたいなところがあるのだけど、真澄氏の方が源氏よりずっとストイックでぐっとくる。そして、亜弓さん!前の巻の解説で鴻上さんが大好きな場面とかいていた場…

ガラスの仮面 9巻

解説を書いている鴻上尚史と意見はぴったり。マネージャーの水上さんいい!←この巻を読めばみなそう思うだろうな・・・だからこそこの巻末に鴻上氏の解説が載ってるのだろうな・・ガラスの仮面 (第9巻) (白泉社文庫)作者: 美内すずえ出版社/メーカー: 白泉社…

エスケイプ/アブセント

タイトルや運動家を中年になってからやめ、妹の託児所で働こうとしている主人公の境遇に惹かれ読んでみたら、彼の行く先が京都で、かなり地理的なことがその土地の空気感含めて詳しく書かれていて、意外な楽しみ方ができた。エスケイプ/アブセント作者: 絲山…

ガラスの仮面 7巻・8巻

8巻のアカデミー芸術祭での亜弓さんの反応は少し意外。心の中で思うなら理解できるのだけどそれを直接マヤにいうような人ではない気がしていたから・・明治時代のお嬢様の恰好でのマヤのラジカセの宣伝は、昔の荻野目慶子のCMを思い出す。 ガラスの仮面 (第…

青春ノイローゼ

「色即ぜねれいしょん」*1がえらく楽しくて、関連図書のような感じで読んでみる。みうらさん、ここまでよく書いたものだ!凄い。カッコ悪さをネタにできる強さ。「色即〜」テイストの高校までのはなしと、リアルでわかりすぎる上京後のはなし、ちゃんとつな…

男性対女性 嫁ぐ日まで

先日島津保次郎監督の「浅草の灯」と「兄とその妹」をみて*1なかなかよかったので、さらにキネマ洋装店のたかぎさんにおすすめを教えてもらい、この2本をみる。特に好きだったのは家庭劇の「嫁ぐ日まで」。「兄とその妹」でも日常生活の描写が細かくていい…

色即ぜねれいしょん

すごくうまい!なんだかとても身近な感じのする青春もの。それは、息子や娘や自分の出身校が出てくる、っていうだけではない、普遍のものが表現されているからと思う。でも、名前は変えてあったが、ラジオで人気だった諸口あきら氏とか、あの時代を知ってい…

グレン・グールドをめぐる32章

グレン・グールドを扱ったドキュメンタリーなどを今までにいくつかみていて、だいたい人となりがわかっていたからそれなりについていけたけれど、まったくはじめてグールドに触れる人がこれをみたらちょっとわかりにくいのではないかな・・映画「グレン・グ…

ミラクル7号

チャウ・シンチー版E.T.って感じかな・・途中までの主人公のみじめさの表現がチャウ・シンチーらしくておもしろいけれど、彼の代表作ってことはない雰囲気・・ミラクル7号 [DVD]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2008/11/26…