2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

人情噺文七元結

山田洋二監督のシネマ歌舞伎を衛星劇場で。 このあいだ談志の落語*1できいていたのだけど、違いがはっきりわかった。こちらの方は、長平衛を勘三郎さんが演じているのもあり、デティールで笑かされる。談志のはあくまでストイックだ。芸者屋の女将さんを中村…

作家と猫のものがたり

コロナブックスから出ている「作家の猫」は、作家のプロフィールをネコを通して綴っているような感じだったけれど、これはネコを題材とした作品のオムニバスのような感じ。自分の飼っているネコの話を書いている人もあれば、ネコ論的な人もいる。 一番好きだ…

グだくさんのグ!

いろんな雑誌に載っていたものが集められている。京都関係では、精華大学の「KINO」という雑誌に載った「京都にいてる人」というのがうなずけておもしろかった。あと「ヘンな人」に載っていたバイト先に居たきれい好きのヤンキーっぽい女の子。すごい魅力的…

立川談志 文七元結

1992年11月9日立川談志の国立演芸場の舞台を衛星劇場で放映。 べたっとしてないドライなのり、粋だ。好きだ。立川談志 ひとり会 落語ライブ '92~'93 DVD-BOX 第一期出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2007/06/22メディア: DVD購入: 1人 クリック: 8回この商品…

八重桐廓噺〜嫗山姥

2004年歌舞伎座。 衛星劇場にて。番組情報はこちら。 福助さんが八重桐という主人公。最近(になってようやく)福助さんの映像を目にすることが多いのだけど福助さんの女形の、ちょっと仇っぽい感じ楽しい。 もともとは沢瀉姫を演じた七之助さんが目当て…

あしたから出版社

夏葉社という出版社のことを私は知らなかったのだけど、 夏葉社は1万人、10万人の読者のためにではなく、 具体的なひとりの読者のために、本を作っていきたいと考えています。 マーケティングとかではなく。 まだ見ぬ読者とかでもなく。 いま生活をしてい…

団地ともお 10,11

10巻では第15話「心はすけてみえないねともお」が大好き。根性のあるネコの物語。常識をやすやすと乗り越える気持ちよさ。あおとさんと霊たちとのやりとりもすがすがしい。ごく当たり前に接しているあおとさんがかっこいい。 11巻では第12話「駄菓子折で礼…

数寄です! 壱

山下和美さん初のエッセイコミックとのこと。私も年々「和」の良さに開眼しつつあるところだけど、山下さんもひとつの出会いから数寄屋建築を都内に建ててみようという気になってその準備をはじめる。今は住んでいたマンションでのトラブル話、また土地購入…

11月文楽公演

第一部が双蝶々曲輪日記、第二部が奥州安達原桐竹勘十郎さんも関わっておられる「文楽へようこそ」*1という本に載っていた勘十郎さんの好きな役というのが、結構アクの強いような役だった印象があるので、今回演じられたこの安達原の鬼婆、かなり楽しんで演…

気まぐれ天使

こちらもふや町映画タウンの「かなりおすすめ」。 47年製作。いかにも古き良き時代のアメリカのクリスマスの物語。ケーリー・グラント扮する天使の設定がユニークにしてある。ほほえましいお話。気まぐれ天使【字幕版】 [VHS]出版社/メーカー: ジュネス企画…

夜の人々

ふや町映画タウンの「かなりおすすめ」マークがついていて借りてみた。 ドキュメンタリータッチのストイックな演出がとてもいい。無理やり観客を誘導するような音楽も全然かからず、途中酒場でのブルースだけが際立つ。(音楽担当はリー・ハーラインという人…

BILLY BAT 15

なんだかもういろんな地球上の事件がとりあげられていってこっちにはただただ受け身に見守る感じになっているのだけど、そんな状況でも楽しめる力がいつも浦沢さんの作品にはあるなあ。BILLY BAT(15) (モーニング KC)作者: 浦沢直樹,長崎尚志出版社/メーカー…

信長協奏曲 11

この巻は上杉家の忍者おゆきちゃん編。創作の部分という感じだけど楽しめた。森蘭丸がかわいくて。 それにしても青年誌っぽい絵柄だなあ・・信長協奏曲 11 (11) (ゲッサン少年サンデーコミックス)作者: 石井あゆみ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/09/12…

よるとひる

表紙のクールな絵に惹かれて図書館で借りてみた。レナード・ワイスガードという人が絵の担当だけど、中の方はちょっとタッチが違って版画のような木炭画のような・・やさしいタッチで好奇心旺盛な猫の気持ちに寄り添っている。 わたしが予想したのとはちょっ…

夜明けの図書館 3

図書館での調べ物レファレンスサービスがテーマの作品。 ネットにはあがってないネットでは調べきれない事柄というのがあることに気づかされる。 “知りたい”って思いは明日自分がどうなりたいかに繋がっているからな その手助けをするのが図書館の仕事なんだ…

重版出来 4

主人公のまっとうな感じに励まされる作品。だからといって、元気なばかりでなく周辺のなかなか苦い局面を単純でない形で描いたりしてあり、そこがとても生きている。重版出来! 4 (ビッグコミックス)作者: 松田奈緒子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/09/…

きのう何食べた? 9

主人公のシロさん50歳。人生の節目にさしかかり「あー俺達年とったよな〜〜〜!!」のせりふが自分の実感とぴったりあう。年取ったと思う事が多いのでなく、年取ったことに気が付いてないのだけど、まわりの状況を冷静にみていると自分も年をとったなあ・…