あしたから出版社

夏葉社という出版社のことを私は知らなかったのだけど、

夏葉社は1万人、10万人の読者のためにではなく、
具体的なひとりの読者のために、本を作っていきたいと考えています。
マーケティングとかではなく。
まだ見ぬ読者とかでもなく。
いま生活をしている、都市の、海辺の、山間の、
ひとりの読者が何度も読み返してくれるような本を
作り続けていくことが、小社の目的です。

HPに書かれているように、自分がこの人生でなにがしたいか、ということを考えて、そこから、ではどうするというような考えで出版の仕事を自分でやってみた経緯が書かれている本だ。
実際この本を私が読むきっかけになったのも、読書好きの友人の紹介からだけれども、彼女のご友人が夏葉社の本を糧にしておられて、その成り立ちを描いた本があるということでの出会いだったようだ。
文学が糧になるような生活というのは存在していると思う。この本にも銀閣寺の善行堂さんのことが言及されていて、すぐ手の届くところにまだ出会ってない世界への扉が開かれているのに生かし切れていないような気持にもなる。

ネットで夏葉社のことを検索していて、つらつら読んでいると、恵文社の店長の文章がこの本の紹介として頷かされるところが多かった。

あしたから出版社 (就職しないで生きるには21)

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