2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

悪魔のレッスン

ショートストーリー集「カーシュ夫人の欲望」 ケン・ラッセル監督 「悪魔のレッスン」 ポーランドのヤヌシュ・マイェフスキ監督 「ウェット」 ボブ・ラフェルソン監督ケン・ラッセルのを楽しみにしていたのだけど、ケン・ラッセルの他の代表作にくらべると、…

密告

ふや町映画タウンの評価 ★★★(むっちゃ、おすすめ!!!!)田舎町で怪文書がばらまかれ、腹の探り合いが起きるというストーリー。冗長な描写などなくストイックに作られていて、クール。でもそれで十分にみているものを振り回す地力を感じる映画。 かなり自…

歌舞伎ッタ!

こちらのブログの記事がきっかけで読んでみた。よく歌舞伎や文楽をみにいくとき、あらすじを読んでも詳しすぎてちんぷんかんぷんになることがあるのだけど、勘三郎さんの舞台説明はかいつまんでいてとてもわかりやすい。1996年12月から1999年7月に演劇誌「ソ…

きょうの猫村さん 8

しあわせなとき・・猫村さんの新刊が目の前にあって読み始める時間。 ミスったりして窮地に陥った猫村さんが焦ってからだをなめはじめるしぐさがリアルとファンタジーの懸け橋になっていてとても好き。きょうの猫村さん 8作者: ほしよりこ出版社/メーカー: …

大阪アースダイバー

あとがきにあった、東京のセンスで大阪をみると見誤る・・西日本の稲作文化と東日本の狩猟文化との差異、タブーの違いという話は大変参考になる。そして、現在の大阪の疲弊と維新の会についての文章、なんと今日的であることか。自分へのメモ(自分なりの理…

夢野久作の少女地獄

「昼下がりの情事 古都曼陀羅」*1で出てきた白いピンポン玉、そして、この映画で出てくる白い風船・・今まで一般映画も含め三本みた小沼監督の作品の共通するテーマとして少女性への思いというものも感じる。 そしてその転位など、扱いがとてもいい。楽しめ…

昼下がりの情事 古都曼陀羅

清潔感あふれる若き音楽家Iさんが、かねがね日活ロマンポルノの小沼勝監督の映画をほめておられて、記憶にとどめていたのだけど、先日NHK「あさイチ」に出演されていた柄本佑氏が、小沼氏を絶賛。(朝の番組だけに監督の一般映画「NAGISA」*1をおすすめとし…

四代竹本越路大夫

越路大夫のお姿には山川静夫さんが司会をされていた古典の番組の特集の回でしか触れたことがない。その対談で話しておられた様子や、その番組で紹介された舞台や文楽の歴史がもっと肉付きを帯びてこちらに迫ってくる本だった。納得のいかない生き方はできな…

アメリカの影

この映画、「続・死ぬまでにこれは観ろ!」というシリーズに入っているのか・・・確かにその通り!すばらしい作品だった。ジョン・カサヴェテスの特徴として顔のアップがあるという話をきいたことがあるが、本当に顔顔顔・・言語化されはしない感情が映し出…

気儘時代

ダンス主体の映画なんだから、ストーリーの方はもうダンスのためにそういう筋書きにした、って感じ。(もちろんそれでいいのだが。。)なんかいつでもライバルが当て馬になって出てきて・・って感じで区別がつかなくなる。 この映画ではアステアは精神分析医…

国立文楽劇場 平成27年錦秋文楽公演

第一部 碁太平記白石噺 桜鍔恨鮫鞘 団子売第二部 玉藻前曦袂定期的に文楽に行くようになって多分4年目になるのではないかと思うけれど、ようやっと筋を必死で追うというのでなく、浄瑠璃をききにきているというような気持ちになれている気がした。ちょっと…

踊るニューヨーク(公開題名 「踊るニュウ・ヨーク」)

wikipedeiaをみても、ラストにかかる「ビギン・ザ・ビギン」だけ曲名が紹介してあるが、ミュージカルを演じている人たちを描いたミュージカル映画で、途中いろいろな舞台シーンが出てくる。水兵のミュージカルみたいなのとかポパイ風の音楽とか流れるのだけ…

イタリア菓子 コロンボ

10/8の京都新聞夕刊に掲載。 オーナーシェフの吉村さんはイタリアンレストラン「カーサ・ビアンカ」のドルチェ担当だったこともあるそうだ。時代が重なっているのかどうかわからないけれど80年代、今出川の「カーサ・ビアンカ」のドルチェほんとに大好きだっ…

大阪平成中村座

昼の部をみにいく。 コンパクトで役者さんがすぐそばの劇場。楽しい!幕間で食べたお弁当のごみなどの回収もスタッフが回ってこられたり、とてもいきいきキビキビしている印象。役者さんの演じ方も、とにかく観客と近い感じ。親しみやすさ楽しさが一番の舞台…

美の壺 猫づくし

河村目呂二という人のふざけたような写真に驚く。こちら。小津安二郎の無声映画のような空気。番組のページはこちら。かかってた曲紹介まで載っているんだ・・

新聞から

10/24付 京都新聞の土曜評論に女性史研究者 江刺昭子さんの文章秘密保護法施行一年ということで、戦時下、各地で起きた治安維持法拡大解釈によるでっちあげ事件の話。 世界文化グループ事件。浪曼事件。 心に留めておこう。

月影ベイベ 6

受け身だった蛍子が一歩踏み出した巻。思いを伝えることで動く状況。月影ベイベ(6) (フラワーコミックスα)作者: 小玉ユキ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2015/10/09メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る

白い馬

上賀茂神社の神馬やおしらさまのおはなしに出てくる馬のように、白い馬というのはなにか神々しい存在というイメージがある。この映画に出てくる馬もとても気高く、たましいがたましいと出会って本当につきあうとはどういうことなのかなどをつきつけてくる。…