2013-01-01から1年間の記事一覧

秘密 season0 1

「秘密」、前のシリーズで薪の一身上のお話がずっと続いたとき、耐久というか、なかなかしんどかったもので、今度もダークそうな表紙に怖気づいたのだけど、この巻は勢いもあり気をそらされずに最後まで一気に読み進む。清水さんの作品のクールな絵柄にひそ…

小原紅早生みかん

今年はじめてこのみかんをいただいてビックリ。 柿のように赤みの強い色合い。そして甘くて濃厚な味。 このおみかんをいただいてしまうと、普段のみかんが物足りなくなってしまいます。生産者の方がインタビューに答えておられる記事をみつけました。 http:/…

女中ッ子

中野翠さんの「ぺこぺこ映画日記」ぺこぺこ映画日記―1993‐2002作者: 中野翠出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見るを再読していたら、「東北を舞台にした郷愁映画ベスト3」にこの映画を入れておられ、私…

月影ベイベ 2

小玉さんの作品に出てくる登場人物の、自分のある感じ!魅力!月影ベイベ 2 (フラワーコミックスアルファ)作者: 小玉ユキ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/12/10メディア: コミックこの商品を含むブログ (9件) を見る

猿之助への軌跡展 

京都造形芸術大学で。紹介サイト。 猿之助さん、こちらの春秋座の芸術監督に就任されていて、また、過去春秋座でのだしものも多いんだ。今度いってみたい。 「義経千本桜・川連法眼館(通称・四ノ切)」の稽古から本番までを収めた45分のドキュメンタリーフ…

大奥 10

よしながさんの、フィクションを歴史に混ぜ込む、おとしまえのつけ方のうまさ! 永代橋の崩落の話、これは「大江戸りびんぐでっど」*1の時代なんだ! 田沼意次。。晩年の顔、私が歴史の教科書でみたことのある顔に近づいている感じ。大奥 10 (ジェッツコミッ…

旅立ちの時

「狼たちの午後」*1の感動も冷めやらぬ勢いで、同じシドニー・ルメット監督の「旅立ちの時」を。ふや町映画タウンや友人windshipさんのおすすめでもあり、「シネマミーツクラシック」という本シネマミーツクラシック作者:西村 雄一郎出版社/メーカー: 音楽之…

宇宙兄弟 17,18

苦悩の時間を長くきっちり描いてもらうのは、同じ苦悩を解決しなきゃならない人間にとってありがたいこと。宇宙兄弟(17) (モーニング KC)作者: 小山宙哉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/03/23メディア: コミック購入: 5人 クリック: 266回この商品を含…

日本文学史 古代・中世篇 一

近所で久しぶりに高校時代の友人に遭遇。以前、年賀状に最近ドナルド・キーンを読んでいると書いておられたので、どんな本を読んでおられるのかきいてみたら、この本の名前が。一人の人が通して書いた日本文学史というのは、なかなかないものらしい。確かに…

狼たちの午後

子供の頃テレビで見て、えらく共感しアル・パチーノが大好きになったのだけど、何十年もの時を経てしっかりと観ると、やはりものすごく胸にせまる映画だ。脚本がしっかりしていて、細やかな描写の積み重ねがリアルで丁寧で、すばらしい。格差社会な背景で追…

ハンナとその姉妹

86年の作品で、日本公開当時自分は20代、社会人なりたてだった気がする。。その時も楽しめた記憶があるのだけど、今改めてみてみて、すごくよくでてきているの一言。まったく古さを感じない。登場人物の年齢は高めで、今の私の周りにころがっているような…

鍵泥棒のメソッド

「運命じゃない人」「アフタースクール」*1と、快進撃の内田けんじ監督。wowowで内田けんじ監督作品放映ときいてすぐに録画。期待通りのおもしろさ。誰かと誰かが入れ替わるというストーリー、今までにもいろいろ題材になっていると思うけれど、登場人物のこ…

燻ゆる情炎

キャサリン・ヘップバーンがクララ・シューマンを演じた「愛の調べ」*1 のきっちりした映画づくりがとてもよくて、同じクラレンス・ブラウン監督作で、ふや町映画タウンむちゃくちゃ、おすすめリストに載っているこの作品を借りてみる。 メロドラマ的な題材…

フットライトパレード

トーキー映画の出現で失職したミュージカル・コメディの演出家が、映画の劇場の前座でレヴューを手がける話。ふや町映画タウンのおすすめリストに挙がっていたのでかりてみる。 最後の3つのテーマの舞台が見どころ。(「HONEYMOON HOTEL」という楽しげな群…

みさおとふくまる さようなら こんにちは

「みさおとふくまる」*1の続編。 表紙にびっくり。そういうつくりの映画みたい。 みさおさんと猫のふくまるの間に流れている信頼関係が写真に沁み出ていてみていて知らぬうちに笑みがこぼれてしまう本。 前作以前の時期のよい写真がたくさんあったんだなあ。…

聖パンプキンの呪文

中ほどには寺山修司の終わりには宇野亜喜良氏の文章が載っていて豪華なつくり。70年代文化人のつながりっていつも何か魅力を感じる。背表紙のデザインなども70年代の香り。見返しも異国の印刷のように凝っている。宇野さんの文章の中に 内田さんの世界の…

次郎長遊侠伝 秋葉の火祭り

なんといってもよかったのは北原三枝の女の馬子。すごくかわいらしくて、中性的な妖精のような魅力があり、人気のほどがよくわかる。 森繁久弥の石松、森繁のアクションシーンというのをあまりみたことがないのだけど、なかなかよかった。 敵役の黒駒勝蔵っ…

清州会議

先に三谷氏本人による小説を読んでいて、映画にいったのだけど、小説はモノローグ形式だったので、小説の方が細かい表現ができていておもしろかったなと思ったところもあった。たとえばしょっぱなの織田信長、映画では意見を述べる余地がなかった。(でもそ…

3月のライオン 9

この物語が始まったころの、主人公と養子先の話とかちくちくしてどろどろして本当にキツかったのだけど、最近よく描かれているほかの棋士のエピソードを描いたサイドストーリーはとっても楽しい。まただんだん主人公周辺もあったまってきて今はとてもいい感…

宇宙兄弟 15 16

英雄ともてはやされて、ものすごくクールにこなしていっているようにみえる人物に襲い掛かる苦悩、そして人格も才能も。。と思われるような人の中にある自分で自分を愧じなきゃいけないような気持ち・・読んでいて励まされるし、物語の流れからいってもとて…

映画渡世 天の巻 地の巻 マキノ雅弘自伝

マキノ雅弘氏は明治41年生まれ。上巻は誕生から子役時代、昭和14年の暮に御母堂が亡くなられるところまで。下巻はそこから昭和53年、テレビの仕事などもされているところまで。 すごい躍動感、男気。映画会社の興亡。遠慮なく出て来るぶっちゃけ話。フィ…

閉経記

yukkekoさんが日記に書いておられ興味を持ち読んだ。ちょっと居間に置いておくのをはばかるようなタイトルと表紙!もともとは婦人公論に連載していた「漢である(漢にルビでおんな、とふってある)」であったそうだ。本にする時検索しにくいということで今の…

極北の怪異(極北のナヌーク)

ドキュメンタリー映画の父といわれているロバート・フラハティの作品を「アラン」*1に引き続き。 イヌイットの暮らしを撮ったこの作品、「極北の怪異」という邦題はちょっとどうだかなと思われるし、白人との交易のシーンとかもフェアトレードってことないの…

宇宙兄弟 14

順風満帆じゃないのをちゃんと描いて、でもそれに対するバランスがいいのがこの作品のいいところだ。ピンチの描写、ぐっと入り込むなあ。宇宙兄弟(14) (モーニング KC)作者: 小山宙哉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/06/23メディア: コミック購入: 5人 …

メリィ・ウィドウ

もともとはオペレッタ 淀川さんの書かれた紹介。 パリのフレンチカンカンだとか、舞踏会のワルツのシーンだとかとてもきれいで舞踏会の方の流れるような画面、まるでオルゴールのお人形みたいに整っていた。 メインの恋のさぐりあい、みたいな話よりちょっと…

懲役太郎 まむしの兄弟

「893愚連隊」*1がとてもよかったので、中島貞夫監督の同系列のものを・・と借りてみた。評判がよくてシリーズ化された「まむしの兄弟」ものの第一作目。 軽いタッチっていうところは同じだけど、最終的には組に属してないインディーズな二人が結局組の争い…

三人の妻への手紙

80代の父*1と友人windshipさんにすすめられみてみた。 予備知識のないままにみたのだけど、監督のジョゼフ・L・マンキーウィッツは「イヴの総て」*2、「探偵〜スルース」*3をつくった人であり、いずれも構成や人間の描き方が細かくておもしろかったが、これ…

夢売るふたり

阿部サダヲと松たか子がどんな夢を売ってくれるのかと思いきや(結婚詐欺っていうのは知ってたのだけど)なんかひりひりするような痛々しさも感じてしまう映画だった。アコースティックギターと二人の夢であるスカイツリーをみわたす立地の透明な風景が救い…

宇宙兄弟 12 13

月から地球に帰還して、地球の重力でダルくなるところ、とか、出迎えの報道陣にげんなりするところとかネガティブな話がなかなかおもしろい。この作品全体、きれいごとじゃなくそういうところにうまく光をあてていると思う。宇宙兄弟(12) (モーニング KC)作…

綱大夫四季

巻頭には永六輔さんの口上、外函にも味。 生田家の家紋 丸に十。息子さんの咲大夫さんが名前をもらわれるときの逸話で出て来る紋の話ともつながっていて趣深い。 山川さんによる絵。など、凝ったつくりになっている。ソフトカバーの本は読みやすくていいけれ…