日本文学史 古代・中世篇 一

近所で久しぶりに高校時代の友人に遭遇。以前、年賀状に最近ドナルド・キーンを読んでいると書いておられたので、どんな本を読んでおられるのかきいてみたら、この本の名前が。一人の人が通して書いた日本文学史というのは、なかなかないものらしい。確かにそこが大事かもしれない。受験の時に、この時代はこれが代表とただ単語で覚えていた事柄について中身はどんなものか発生順にきちんときかせてもらう感じ。しかも、高校の時の勉強の仕方といったら、どれもこれも等しく受験の道具としてただ訳をつけていた作品について、こっちはちゃんと社会性があるだとか、価値判断こみで解説してあるので、わかりやすい。
ただ、古文にでてくる短歌がものすごく苦手だった自分には、万葉集平安時代漢詩のうたそのものとそれの英訳で構成されている部分など、これがなければ地の文に書いてあることに具体性がなくなるからもう必須のものなのだけど、そこが鍛錬の場になってしまっている。
古事記のところの神話の部分、他国の神話との類似点、相違点などが大変興味深かった。