京都不案内

 

谷根千ネットの森まゆみさん、以前仏教大学の文化講座で四条のフランソア喫茶室がテーマになった時講師の一人として招かれておられ*1、京都とも関わりを持っておられるのだなと思ったのだが、京都の気功の先生に師事しておられ身体のために簡単な下宿住まいもされていたらしい。それがまた私の生活圏である左京区で、話題に出てくる話がどれも身近も身近。興味の方向性、ライフスタイルの好みも似ていて興奮しながら拝読。楽しすぎた。小さな京都の町、どこかでご本人ともつながりそうな勢い。

京都で出会った方々とのお話も紹介されているが、稲垣真美さんという1926年生まれの作家の方のお話は、同年生まれの父を思い出す。同じ時代に生きた人らしい発言も懐かしく、ご著書も読んでみようかなと思った。

また京都の水脈についての話、今新幹線工事の是非が問われているが、太古の京都が湿地帯でその膨大な水の層があり、そのせいで夏は蒸し暑く、冬は底冷えがするけれど、その潤沢な地下水のおかげの染物や豆腐や湯葉、麩の味、また井戸水で淹れたお茶や珈琲のおいしさの話をきくと、確かに名店のおあげはそれだけで本当においしかったりするな、やはり水脈に影響を与えそうな工事はよろしくないなという気持ちになっている。