きっかけを失いつつ

映画や本、鑑賞し終わってすぐ感想を書かないもので書くきっかけを失ってしまっている。。とりあえず本日読んだものから。 ぴんぽんぱん ふたり話 (集英社文庫) 作者:瀬戸内 寂聴,美輪 明宏 集英社 Amazon 2020年3月に集英社文庫になったようだけど、も…

継ぐもの

春に父が亡くなったことと絡んで、何をみても「継ぐもの」という観点が頭をちらつく昨今。 まずは競技 かるた長編コミック「ちはやふる」46巻。 ちはやふる(46) (BE・LOVEコミックス) 作者:末次由紀 講談社 Amazon 表紙は祖父が永久名人である新くん。…

カリフォルニア

カリフォルニア [DVD] ブラッド・ピット Amazon fiorentinaxさんのブログでのご紹介を読んでVHSにて鑑賞。 殺人事件の現場を取材旅行しつつカリフォルニアを目指す都会派の若いカップルが、交通費を浮かすために同乗者を募ったところ、ブラッド・ピット扮す…

イタリア映画祭 2021

www.asahi.com イタリア映画祭2021というのが開催されている。 こういう時いつも良さそうだけどそこまで手が回らないというような気持ちでいたのだけど、今年は「ル・バル」*1や「ラ・ファミリア」で大好きになったエットーレ・スコラ監督の未見の映画が…

ロマンポルノ三篇

根岸吉太郎祭りの続きで吉太郎監督のロマンポルノ二篇と武田一成監督の一篇を鑑賞。 1.「狂った果実」(1981) 狂った果実 [DVD] 本間優二 Amazon ↑不敵な表情でこちらを向いている女性は蜷川有紀氏。蜷川幸雄氏の姪っ子で、猪瀬直樹氏の妻らしい。 彼…

根岸吉太郎監督

根岸吉太郎監督作品を三本連続で観た。 1.「ウホッホ探検隊」(1986) ウホッホ探険隊 [DVD] 十朱幸代 Amazon 先日 田中邦衛さんご逝去のニュースの時、twitterでこの映画のことが話題になっていた。私はつい小悪人役の仕事をまず頭に浮かべてしまう邦…

I'm So-So...、偶然(1981) クシシュトフ・キェシロフスキ監督を巡って

先日「デカローグ」*1で関心を持ったキェシロフスキ監督を撮ったドキュメンタリー「I'm So-So...」(1995)と、キェシロフスキ監督作品「偶然」(1981)を鑑賞。 www.imdb.com 「I'm So-So...」とは、キェシロフスキ監督がインタビューの中で、「苦…

真昼の暗黒

真昼の暗黒 [DVD] 草薙幸二郎 Amazon 橋本忍脚本の話題でtwitterに出ていたのだったか、あまり予備知識のないままに借りて観てみたら、娯楽性も兼ね合わせたがっちりした社会派映画で、しかも、実際に起きた「八海事件」の裁判に大きく影響を与えたという驚…

諏訪敦彦監督

諏訪敦彦監督の作品を二本観た。 ひとつは「2/デュオ」 2/デュオ 柳愛里 Amazon ↑ビデオジャケットの写真があまりにも打ち沈んでいるもので怯みそうになるが、すごい吸引力のある作品。西島秀俊が壁にぶち当たっている役者役で、同居の彼女への八つ当たりっ…

天知茂さんを追って

60年代前半生まれの自分にとってはじめてみた天知茂さんは、2時間ドラマの明智探偵役という感じで、なんだか決まりすぎている・・という印象だった。 旧作邦画を観るにつけ、「東海道四谷怪談」*1の伊右衛門や「憲兵銃殺」*2でクールガイのイメージをまず…

デカローグ、愛に関する短いフィルム

www.ivc-tokyo.co.jp クシシュトフ・キェシロフスキ監督が1988年に発表した全10篇の連作集「デカローグ」、デジタルリマスターされ、今全国で公開されているけれど、観に行った方の感想をtwitterで拝見しているうちにとても興味を持ち私も観始め*1、最後ま…

アラン・アルダ

90年前後のウディ・アレンの作品(「重罪と軽罪」(89)や「マンハッタン殺人ミステリー」(93)や)でよく見かけていた俳優アラン・アルダ。 www.imdb.com 脚本と主演を担った「ある上院議員の情事」*1が知的で面白い感じだったので監督作品を二作品を…

クシシュトフ・キェシロフスキ監督作品

クシシュトフ・キェシロフスキ監督、名前は存じ上げているけれど敷居を勝手に上げ、観る機会を逸してきた。 先日twitterで、#映像美がお勧めな映画10選 というハッシュタグで複数の方がキェシロフスキ監督の「ふたりのベロニカ」を挙げておられ観てみるこ…

雪之丞変化

雪之丞変化 [DVD] 長谷川一夫 Amazon 名前だけは以前から知っていたこの作品、長谷川一夫は林長二郎時代にも撮っているし、大川橋蔵や美空ひばりも演じている。今回観たのは市川崑監督作品。長谷川一夫300本記念映画。 主人公が二役の舞台をからめた仇討ちも…

二十世紀少年読本、夢みるように眠りたい

京都、左京区に三茶という心惹かれるレトロ喫茶があったのだけど、そちらを林海象監督が2008年にリニューアルされ、「BAR探偵・喫茶探偵」となった。 kyoto.bartantei.com 地元なので友人*1と会うのに何度か使っていたのだけど*2レトロ喫茶として楽しみはし…

拳銃王、ママの想い出

1950年前後のクラシックハリウッド映画を二本鑑賞。 一本目は1950年の「拳銃王」。ふや町映画タウンのおすすめ☆☆(けっこうおすすめ!!) 先日NHKBSで放映。以前観たことのあるやはりふや町のおすすめ印の「拳銃魔」*1と混同していが、「拳銃魔」の…

ジェーン・カンピオン監督

「ピアノ・レッスン」(1993)で有名なニュージーランドのジェーン・カンピオン監督の作品をいくつか観た。 まずはtwitterでタイトルを拝見した「ルイーズとケリー」(1986)。 movies.yahoo.co.jp 10代の少女の気持ちを事実の積み重ねで描き簡潔で充分な表現。…

死刑執行人もまた死す

死刑執行人もまた死す 〈完全版〉 メディア: DVD 大傑作。ふや町映画タウンのおすすめ度も高く、父もビデオ録画版もあるのにDVDであえてさらに買っていてこれは・・と鑑賞したが、本当に観てよかった。 タイトルから重々しい話なのかと手に取るまでに時間が…

帝都物語

帝都物語 メディア: Prime Video 岡本喜八監督の「大菩薩峠」*1を観たあたりから西村晃氏のことが気になり始め、この作品では、日本で初のロボット「學天則」発明者である実父西村真琴氏を演じておられるときき、観てみた。荒俣宏氏の博物学知識に実相寺監督…

東京のえくぼ

東京のえくぼ [DVD] 発売日: 2005/09/22 メディア: DVD この映画を観たきっかけは大好きなHP「キネマ洋装店」での紹介。 cineyoso.movie.coocan.jp ちょっと「ローマの休日」(1953)*1の男女を逆にしたようなストーリーなんだが、こちらのほうが早く作…

マグノリアの花たち、フクロウと子猫ちゃん

ハーバート・ロス監督の作品を二つ観た。「マグノリアの花たち」(1989)と「フクロウと子猫ちゃん」(1970)。ダリル・ハンナ目当てで「マグノリアの花たち」の方を借り、その流れで「フクロウ~」も借りた感じだったかな・・ 「マグノリアの花たち…

愛がなんだ、東京公園

2010年代の映画を二本観た。(自分の中では「最近の邦画」の分類。) 2011年の「東京公園」と 2019年「愛がなんだ」。 「東京公園」の方は三浦春馬氏の出演作品ということですすめられて。青山真治監督作品ははじめてかも。青山監督、ずいぶん前…

重版出来  16

重版出来!(16) (ビッグコミックス) 作者:松田奈緒子 発売日: 2021/03/12 メディア: Kindle版 今回ページ数が割かれていた刀剣本を出す話、専門的で面白かった。松田奈緒子さん、「レタスバーガープリーズ.ok,ok!」*1でも甲冑の話とかとても詳しくて、得…

宇宙怪獣ドゴラ、ノーライフキング

久しぶりに再見した伊丹監督の「タンポポ」で中村伸郎さんの飄々とした姿がとても印象に残り(80年代に観た時も好きなシーンだったけれど、小津作品での中村さんを観てからだとなお一層楽しく)中村さんの活躍している作品を二本観た。 一本目は「宇宙怪獣…

岸政彦さん

2010年12月の「100分de名著」でフランスの社会学者、ピエール・ブルデューの「ディスタンクシオン」が取り上げられた。解説者は社会学者の岸政彦さん。 www.nhk.or.jp 先日その4回目を見返していて、分断化された社会の中で他者に対して、やたら持ち…

女の花道、風流深川唄

美空ひばり氏のことは生前ちょっと苦手で、興味のある映画でも「ひばりさん主演か・・」と後回しにしがちだった自分なんだけど、みたらみたでよくできていて楽しめる。ちょっとずつ脱感作方式で観ていこう。 今回観たのはいずれも川口松太郎氏原作×美空ひば…

醜聞

<あの頃映画> 醜聞(スキャンダル) [DVD] 発売日: 2013/01/30 メディア: DVD 志村喬さんが、「生きる」よりこちらでの役の方が好きだ、というような発言をされたときき、拝見。なんともさえない弁護士っぷりが炸裂。古い法服姿で法廷に現れて嘲笑されたり、と…

二十四の瞳

木下惠介生誕100年 「二十四の瞳」 [DVD] 発売日: 2012/08/29 メディア: DVD 「観た気になってしまうともったいない映画」と映画人である先輩のK様に教えていただき急いで鑑賞。 小学生の時原作を読み、冒頭のかわいらしい感じが途中から戦争を経て胸苦しく…

銀心中

銀心中 メディア: Prime Video 東北、温泉好きの家族がずっと前から観たがっていた映画。岩手の花巻温泉郷が出てくるから。↓こちらのサイトの「文学」のコーナーに原作者田村寅彦が「銀心中」を藤三旅館で書いた旨が。映画の中でも少し名前は変えてあったが…

コラムニストになりたかった

コラムニストになりたかった 作者:翠, 中野 発売日: 2020/11/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) 「あのころ、早稲田で」*1の続編ともいえるような69年から2010年代まで中野翠さんの軌跡を綴ったもの。自分も生きていた時代というのもあるのかさらに読みや…