コールガール

 

71年 アラン・バクラ監督

ジェーン・フォンダが演じるのはNYでオーディションなどを受けてステージに立つ日を目指しながらもコールガール業をしている女性。

彼女の人物造形はとてもしっかりしているしその姿やファッションも街に馴染んでいてとてもいい。

ある事件がきっかけでその調査にきたドナルド・サザーランドと知り合いに。それまで仕事で付き合っていたのとは違うタイプの男であること、お相手はたくさんいてもほんとは孤独だった彼女の心は存分に伝わる。

精神分析に通う彼女の心の言葉にすこく重きが置かれ、そこにも70年代アメリカを感じる。

事件の真相解明のあたりはとりあえず了解はしたもののちょっとすっきりしない運び。ジェーン・フォンダドナルド・サザーランド、70年代初頭のNYを味わうことに関しては満足できた。

撮影はゴードン・ウィリス。「ゴッド・ファーザー」やウディ・アレンの「アニー・ホール」や「マンハッタン」を撮った方。街の雰囲気ぐるみの撮影は堪能。