2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

骨太の映画(「黙秘」、「アフリカの女王」)

PTAの庶務をしていて無責任な人々に悲しくなる日々。おととし亡くなった友人mikaさんがらみの骨太の映画を二つ観る。彼女がすすめてくれていたキング原作の「黙秘」*1とあと彼女の好きだったキャサリン・ヘップバーンの「アフリカの女王」*2「黙秘」は三代の女性の…

ぬめり草

挑戦的?という感じがするようなペンネームと絵のタッチ、腰が低いようにみせかけた文章の影に潜むすごい辛らつぶり。でも矛先が強いものに向けられているからとても爽快に読めてしまう。いや、正義の味方、とかそういう方向では決してないですよ。自分の中…

鱗姫

嶽本野ばらの本のよさは主人公たちが自分の信じるところをつきすすむのだけど、周りがみえなくなってしまうのではなく、客観視できるところ。すごく耽美的かと思ったらカジュアルな口調になって そこに少し違和感を感じる人もいるかもしれないけれどそれが読…

ハワイで大の字

小栗さんとトニーの国際結婚コンビの読み物って本屋さんでも平積みになっているし、それゆえに逆に軽んじられてしまうおそれがあると思うのだけど、そこらへんの売れている、軽い本というのとは一味もふた味も違う芯のしっかりした本だった。ハワイに行って…

大奥

大奥のはなしをこういう風に料理するなんて。。大胆な視点の入れ替えがあるのだけど、歴史ロマンとしてきっちり成立していて歴史上のあの人物、そういうところあかもしれないな、と歴史にまで関心をもたせてくれるよしながさんの発想に感心することしきり。…

ブレーメン♪

週に2、3回 叡山電車岩倉駅を利用している私ですが、土地勘のある人にあのあたりのいい感じのお店をたずねるとみなが口をそろえてこたえてくれるのが、「ブレーメン」という名のパン屋さん。 http://www.kyotobakeryclub.jp/bremen...ホームページにもうつっ…

ユージニア

恩田さんの「Q&A」も好きだったのだけど、これもあの本と同じく事件の取材みたいなものをベースにすえていろんな視点がまざりあうおもしろさを生かした小説になっていて、先に先に読み進めさせてくれる。恩田さんのもの、こういうちょっとひんやりしたも…

つるつるの壺

文学賞をとられた頃かかれたものも割合多く全体的にすごく謙虚でまっとう、ナチュラルな感じがただよっているエッセイ。町田さんのどこがいいって文章や生き方にしみわたっている神々しさがいい。それでいて重苦しくなくてまさにパンク歌手のもつ光をはなっ…

展覧会いろいろ

写真は明日までの展覧会で、ぎりぎりすぎるのですが、 四条河原町の喫茶mizuca(http://www.mizuca.com/index.html)で 「6日間のSatoboo.市」というのが開催されていて、その写真。 旅先でみつけてこられた 間が抜けてかわいいもの、リネンで作った雑貨など…

愛より強い旅

みなみ会館にて鑑賞。トニー・ガトリフ監督はジプシーをテーマにした映画をたくさん撮っているのだけど、この映画でもジプシーは登場。同監督で、主人公に同じ俳優、ロマン・デュリスを使った「ガッジョディーロ」でも、甘すぎる感じでなく、でも十分叙情的で…

HANA

大好きな型染め作家柚木沙弥郎さんがクッキーや包装紙をデザインされた、ということで、いつか注文したいな、と思っていたホームメードのお菓子屋さん。2005年の暮れに注文。イヌクッキーやネコクッキーは可憐でさくさく。詰め合わせの中のレモンケーキ…

ニノチカ

すごくおもしろかった! グレタ・ガルボのキャラクターもガルボの周辺にいるおじさんの感じもケッサク! 出演者にドラキュラ役者 ベラ・ルゴシの名前が書いてあって、そのけっさくな人たちの一人ではないかと思うのだけどちゃんと特定はできてない。 ニノチ…

2006年手づくり市

P-のりさんがボードで ぽんさん、昨日の「手づくり市」は、行きました? P-のりは通算4回目の市ですが、天気もよかったので、日曜日でごった返す知恩寺を一巡りしました。 戦利品は、tomideさんという京都在住のアーティストのポストカードとカレンダー、そ…

THE有頂天ホテル

まっさらな気持ちでみたいからできるだけ宣伝をみないようにして、行くのを楽しみにしていた三谷幸喜監督の「THE 有頂天ホテル」に行ってきた。三谷さんの作品でいつも感じるのは品のよさ。奥行きの深さ。古畑任三郎の中でも、古典の勉強しないしゃべりだけは…

アインシュタイン暗殺指令

「レモネード・ジョー」などで電撃的に好きになったオルドリッチ・リプスキーの作品。チェコ製まぬけなSF。おしゃれなお色気のある60年代映画。 美女とスパイ活動、みたいなところがオースティン・パワーズっぽいけれど、オースティンよりずっと品があって…

王は踊る

太陽王ルイ14世と音楽家リュリのはなし。 おはなしにはいりこむというより、舞台美術がよかった映画。 パティシエのwattさんに紹介してもらったせいか、こんなイメージのケーキなんかあったらすごいな、とか、こんな感じのショーウィンドウのディスプレー…

グランド・ホテル

よく「グランドホテル形式」って言葉がでてくるその語源の映画。グレタ・ガルボはじめ1939年当時の大スターがいろいろでてくるホテルもの。白黒映画なんだけど、全然退屈じゃなかった! ドリュー・バリモアのおじいさん、ジョン・バリモアや「何がジェーン…

甘茶日記

まっすぐでいい本。気骨があってださいことが大嫌いで、知ったかぶりとか決してしない彼女のコラムを読むのは元気な知人からの便りを読むことのように楽しい!読みたい本、観たい映画がたくさん増えた。(ex.高橋秀実さんの「トラウマの国」「からくり民主主義」…