関西

紀の川

あの頃映画 「紀ノ川」 [DVD] 出版社/メーカー: 松竹 発売日: 2006/04/27 メディア: DVD クリック: 55回 この商品を含むブログ (21件) を見る ストーリー自体はとてもパワーのある作品だと思う。映画としてできあがった時の表現がちょっと一本調子に感じてし…

雪花の虎 7

雪花の虎 (7) (ビッグコミックススペシャル) 作者: 東村アキコ 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2019/03/12 メディア: コミック この商品を含むブログを見る 終盤小浜や朽木が出てきて身近。ちょっと京都から軽くドライブというエリアだ。朽木村に足利義藤…

讃歌

新藤兼人監督版「春琴抄」。ちょうど直前に見た神代版「鍵」*1でモダンでクールな娘を演じておられた渡辺督子さんが主演。百恵ちゃん友和バージョン*2とかだと民主主義社会的な視点で理解しうる美しい物語にしあげてあったのが、こちらでは丁稚は丁稚という…

徘徊 ママリン87歳の夏

日本映画専門チャンネルにて。 www.nihon-eiga.com 深刻ぶって突き放すのとは反対の、問題点はみつめながらのみこむ感じが良い。娘さん、以前猫のいるギャラリーということで訪ねたことのある大阪北浜の10W gallery の方。ママリンがとてもかわいらしく装っ…

スクラップ集団

野坂昭如原作らしい飛躍ありつつのコミカルでシニカルな作品。同じ野坂原作の「とむらい師たち」も思い出す。元医師の三木のり平が、釜ヶ崎の飲み屋で前職が、し尿処理、ケースワーカー、くず拾いの三人を見つけスクラップ会社を設立し。。という話。戦後昭…

初春文楽公演

www.ntj.jac.go.jp初春文楽公演第1部 午前11時開演 野澤松之輔=作詞・作曲 山村若栄=振付 二人禿(ににんかむろ)伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ) 竹の間の段 御殿の段 政岡忠義の段 壺坂観音霊験記(つぼさかかんのんれいげんき) 土佐町松原の段 沢…

桜の森の満開の下

桜の森の満開の下 [VHS] 出版社/メーカー: 東宝 発売日: 1988/04/05 メディア: VHS この商品を含むブログを見る ふと頭に浮かんだのはダニエル・シュミットの「ラ・パロマ」。耽美な世界にいききってしまうある種の幸せ。 若山富三郎、殺陣のときなど、勝新…

彼女がその名を知らない鳥たち

彼女がその名を知らない鳥たち 特別版 [DVD] 出版社/メーカー: 松竹 発売日: 2018/04/25 メディア: DVD この商品を含むブログ (1件) を見る wowowの「W座からの招待状」という小山薫堂と信濃八太郎が案内する主にミニシアター系の映画を案内する番組では、こ…

国立文楽劇場 11月文楽公演

第1部 午前11時開演蘆屋道満大内鑑 (あしやどうまんおおうちかがみ) 葛の葉子別れの段 信田森二人奴の段桂川連理柵 (かつらがわれんりのしがらみ) 六角堂の段 帯屋の段 道行朧の桂川第2部 午後4時開演 鶊山姫捨松 (ひばりやまひめすてのまつ) 中将姫雪…

火まつり

1985年キネマ旬報賞主演男優賞受賞、毎日映画コンクール日本映画優秀賞作品。この映画の予告編は当時ミニシアターでみていて、浮ついた大学生だった自分には縁なき世界の話のように思えていたが、今見るとすごく興味深い。この年齢でみることができて本当に…

鉄砲犬

犬シリーズの田宮さん、調子よくてとても後味がよい。「ほな、サイナラ」っていう決めゼリフのキザすぎない感じが絶妙。関西弁効果もありか?関西人のかっこよくなりすぎることを恐れる気質、いいなあ!またまた天地茂のショボクレ刑事も魅力的。決して浮つ…

水無瀬・大山崎〜映画「家路」

先日大阪で若い知人に会った時、水無瀬の長谷川書店というところに行きたがっていた。時間の都合で回れなかったのだけど、中村佳穂さんという方のCDが欲しかったからだったそうだった。教えてもらったyou tubeが力強くて透き通っていてとても良く、また偶然…

Relish

うれしい食卓―小さな町の料理教室 Relishのごはんレシピ作者: 森かおる出版社/メーカー: アノニマ・スタジオ発売日: 2008/11/13メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (4件) を見る以前確か新聞に紹介されていて、この本を買っていくつか定…

ごろつき犬

1965年作品。 天知茂さんの追悼だったかで天知さんの思い出としてこの犬シリーズの「ショボクレ刑事」を挙げる人がいたが、ほんと素晴らしい!今でたとえたら松田龍平のような、クールな美男がオーラを消してしょぼくれている感じが最高!彼なくしてこの作品…

セトウツミ 3-8

二人の川辺の会話の妙に知的な空気を、お気に入りのラジオのように楽しんでいたら、8巻に来て、驚きの展開。現実には永遠に続くものなどないけれど、主人公が永遠にその学年を生き続けるような作品に慣れているもので・・急に必要があってこういう展開になっ…

菊とギロチン

オフィシャルサイトパンフレットの冒頭に 「自主自立」「自由」という、お題目を立てて映画を作りたかった。 今作らなければ、そう思った。 という瀬々敬久監督の言葉があるのだけど、今の世の中の直したいところがここに描かれている甘粕事件後の空気と似て…

セトウツミ 1、2

主人公二人の名前のカタカナ並列だったんだ・・・いい按配の低温。苦笑で人生乗り切る感じ。知的な笑い。美しい作画。イギリス映画に関西まぶしたみたいな、しかもそのほどが絶妙な世界。 セトウツミ 1 (少年チャンピオン・コミックス)作者: 此元和津也出版…

お琴と佐助

衣笠貞之助監督作品(脚本も)。山本富士子がお琴。 先日観た山口百恵がお琴のもの(西河克己監督作)*1も衣笠貞之助と西河克己の脚本で、ほぼこの作品と同じ構成になっていた。本当に細かいところが違っているくらいで。なので対比してみる楽しみがあった。…

濡れた欲情 ひらけ!チューリップ

間寛平のヒット曲「ひらけ!チューリップ」が流行ったころ、この神代作品とのつながりからか、子どもが歌っていいんかな?と思うようなどこか後ろめたい感じがしたような・・この映画は、パチプロ師と釘師の対峙する青春ものをロマンポルノの中で描いた感じ…

嗚呼!花の応援団

やんちゃでついていけない世界の話と思い込んでいたが、「けんかえれじい」風味との評を読んでみてみたら、ほんとその通り。なんかかわいらしくてよい感じ。昭和後期のバンカラ。主人公の三年生青田のあこがれの女、青田の父の愛人、宮下順子も私が今までみ…

春日太一さん〜十兵衛暗殺剣

先日wowowの町山智浩さんの映画塾の「沖縄決戦」の回をみていて、招かれた映画史研究家の春日太一さんという方の解説がとても詳しくてわかりやすくて勉強になった。(藤本プロデューサーがジャーナリスティックに撮りたかったから、ドキュメンタリータッチに…

残菊物語

「残菊物語」というと溝口健二版の評価が高いけれど、実は溝口版をみた時、まだ歌舞伎とか自分がみていない時分で味わい方も中途半端だったように思う。今回多少は歌舞伎をみるようになった目でみるととてもおもしろかった。 猿之助(現猿翁)が、尾上菊之助…

百貨店ワルツ

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計の大丸心斎橋店本館に思い出を持っておられるマツオヒロミさんが、心斎橋店の建て替えのニュースをきき、失われていく美しい空間への哀惜と感謝の気持ちをこめて描かれたもの。受付から宝飾品、化粧品、呉服、婦人服、食…

大阪アースダイバー

あとがきにあった、東京のセンスで大阪をみると見誤る・・西日本の稲作文化と東日本の狩猟文化との差異、タブーの違いという話は大変参考になる。そして、現在の大阪の疲弊と維新の会についての文章、なんと今日的であることか。自分へのメモ(自分なりの理…

国立文楽劇場 第139回文楽公演

第一部 親子劇場 ふしぎな豆の木 解説 ぶんらくってななに 東海道中膝栗毛第二部 生写朝顔話 宇治川蛍狩の段 真葛が原茶店の段 岡崎隠れ家の段 明石浦船別れの段 薬売りの段 浜松小屋の段第三部 きぬたと大文字 生写朝顔話 嶋田宿笑い薬の段 宿屋の段 大井川…

特選!!米朝落語全集 第一集

一 帯久 平成元年4月17日 大阪コスモ証券ホールにて収録 二 天狗さし 平成元年9月12日 大阪コスモ証券ホールにて収録米朝さんの追悼番組できくのは、米朝さんは枕の部分で理解が難しいような噺の背景をちゃんと説明されて多くの人がきちんと噺を楽しまれるよ…

特選!!米朝落語全集 第十六集

一 三枚起請 平成二年十月二十三日 大阪コスモ証券ホールにて収録 二 つる 平成三年二月十九日 大阪コスモ証券ホールにて収録小さい時米朝さんはテレビにもよく出ておられ、一般人と落語の距離ももっと短かったように思う。洋画劇場がしょっちゅうテレビでや…

西加奈子と地元の本屋

とてもおもしろい小冊子だった。大阪の本屋をもりあげようという気迫に満ちていて、当該書店に限ってなぜか売れる本の調査をしたり、地元の作家の本のとりあげかたもとてもよい。この冊子をまとめた一員でもある大阪のスタンダードブックストアというお店に…

逢沢りく 下

そうきたかー。。ちょうどいい頃合い。猫村さんに出てくるシリアスな部分を抽出したようなはなし。猫村さん的な存在もちゃんと用意してある。逢沢りく 下作者: ほしよりこ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/10/23メディア: 単行本この商品を含むブログ …

逢沢りく 上

「猫村さん」のほしよりこさんのダークな作品。猫村さんもかわいいだけじゃない辛辣なところがあるのが魅力なんだけど、猫村さんベースに読むとびっくりするほどの主人公の冷え切った心。関西出身のほしよりこさんだからこそ描ける関西。主人公が関西に来て…