裸足の伯爵夫人

 

裸足の伯爵夫人

裸足の伯爵夫人

  • Humphrey Bogart
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ズボラ心から父の帰宅時上り框を履物も履かずに裸足で飛び降り応対したら「おっと〚裸足の伯爵夫人〛か。。」なんて呟かれたことがあった。

その呟きの元ネタを知りたい、ただその気持ちでこの映画を鑑賞。

俗物の金持ちが品を変え登場する中、最後に現れる彼女の最後の相手「伯爵」。映画界からのシンデレラガール物語ということで、グレース・ケリーのことが頭にちらついたが、失礼な連想だろうな。グレース・ケリーの結婚より前の作品だし。

出てくる人出てくる人深みがなくてわかりやすすぎておかしくなってしまう。一番深みのある意見をいうのは伯爵の姉かな。話の筋は結構面白く冒頭ハンフリー・ボガートエヴァ・ガードナーに出会うあたりは惹き込まれたのにそのあと一つ一つの出来事が薄い調子で次々と出てきてしまい、今ひとつ入り込めない難も。語り手のハンフリー・ボガードがいないシーンのつなぎ方に「今現在の語り手は誰?」となったりみていてこちらの気持ちが散ってしまうところも。

クロード・シャブロルなんかみたいにもうちょっと辛辣に心理劇をエグく描いた方が面白かったのではないかな。

エヴァ・ガードナーの美しさは堪能した。