ハンナとその姉妹

86年の作品で、日本公開当時自分は20代、社会人なりたてだった気がする。。その時も楽しめた記憶があるのだけど、今改めてみてみて、すごくよくでてきているの一言。まったく古さを感じない。登場人物の年齢は高めで、今の私の周りにころがっているような話なのでリアルによくわかるのだけど、20代の私はどういう感じで受け取っていたのかな。。おもしろい話、としてみていたのかな。。今ではどの登場人物が直面していることも切実なほんとらしい物語にみえた。
音楽の使い方もまとめ方も素晴らしい。その後のウディ・アレン作品に出て来るいろいろな要素、人生はあざなえる縄のごとし、みたいなテーマとか、気難しい、年をとった本物志向の男性(ひとつのウディ・アレンの分身と思える)や、ウディ・アレンそっくりのしゃべり方をするお道化っぽいまた別の分身(この映画ではマイケル・ケインが演じていた)とかが出てきていてこうして振り返ってみるとまた楽しい。ウディ・アレンフェリーニ好きなのも、フェリーニみてからだとよくわかるし、時を経ていい映画をみて、そのあいだに流れた自分の時間を感じるのもとても楽しかった。
ほんとちっとも退屈しない名作。何度もみたいな。