夢売るふたり

阿部サダヲ松たか子がどんな夢を売ってくれるのかと思いきや(結婚詐欺っていうのは知ってたのだけど)なんかひりひりするような痛々しさも感じてしまう映画だった。アコースティックギターと二人の夢であるスカイツリーをみわたす立地の透明な風景が救い。西川美和監督のって虚実の境目というテーマが多いけれど、この映画でもだます側の人間自体の揺れがおもしろかった。ラスト近くのにやっとする感じも西川監督らしいな。
松たか子がとにかくこわい。風俗嬢役の安藤玉恵さんという人、どこかでみた人だなあと思っていたら、「あまちゃん」の副駅長さんの奥さんをしていた女優さんだった。私はこの映画の方がずっと魅力感じた。ものすごくいい。全体に人物の描き方がとても丁寧で、この人ならこういう風にいうだろうなというのがとてもリアリティがある。


夢売るふたり [DVD]

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