日本の悲劇

ビデオジャケットより

この作品は終戦の翌年制作されたが、公開後一週間で上映禁止、そのフィルムを占領軍に没収された。編集に当たった亀井文夫は戦時中から反戦色を漂わせる映画作家として日本軍部の批難の的であった。この作品で亀井は、支那事変から太平洋戦争に至るプロセスを日本の支配階級の海外市場支配のための「侵略」と断じて「戦争犯罪人」たちを告発している。

ずばり天皇の戦争責任にも触れていて大胆。はっきり考えを述べていくドキュメンタリー。結論を出さないでとりあえず撮っていくというスタイルのものが最近は多いので、新鮮な気持ちでみる。日本を戦争に駆り立てておきながら、戦後平和主義のようなふりをしている人物たち、顔は写ったが、当時の人ならすぐ名前がわかっただろうに、勉強不足でそこまでわかりきれないつらさ。

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