フランク・キャプラが戦時中在籍していたアメリカ陸軍情報部に依頼され、製作したドキュメンタリーシリーズ。だから当たり前だが日本側の事情、葛藤などは割愛、とにかく起こったことを、みている人がこの連中とは戦わなければならないという気持ちを起こさせるようにうまくまとめてある。42年度アカデミー最優秀記録映画賞受賞作品。
ドキュメンタリーということで「映像の世紀」のような感覚でみてしまうと、こうだから戦わなければならないという当初の目的である宣伝に、不思議な違和感を感じたりもするが、それだけ、事実の並べ方がきちんとしているということかもしれない。ドラマ映画などではみているが、まとまった戦争の経緯は全然整理できていなかったので順番だけでも頭に入る。
大林宣彦監督の最後の講義という番組*1で、アメリカの作った戦争のドキュメンタリー映画で日本の劇映画が使われている、その方が実戦の映像を使うよりよりしっかりと伝えたいところが伝わるからという話が出ていたけれど、このシリーズなのだろうか?ふとそう思うようなところが、第二巻にもあった。(ドイツの場面だが)今後の巻もみたり、調べたりしたい。
日本の戦意高揚映画もつらい気持ちでみるけれど、こういう映画っていうのはまた違うつらさもあるものだなあ・・
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