地獄への逆襲

「地獄への道」*1(ヘンリー・キング監督)の続編。今回はフリッツ・ラング監督。こちらだけ放映されたりしている時もあるように思うが「地獄への道」を観てから観た方が絶対いい。前作をすごく踏まえて作られていて登場人物も被りまくっているから。

「地獄への道」が、ジェシー・ジェイムズの人生をなぞった割合オーソドックスなつくりなのに対し、こちらの方は人物表現の面白みが増しテイストが明るめになっているような。。

前回活躍の新聞社のヘンリー・ハルがさらに大活躍。熱い男への周りの対応も前回を踏襲して面白い。

主人公フランク演じるヘンリー・フォンダの魅力もかなり作品に貢献。宿敵フォード兄弟及びそれに加担する鉄道会社側とのやったりやられたりも、実話べースの失礼な演劇(日本の歌舞伎やアルトマンの「ビッグ・アメリカン」で観た西部劇ショーみたい)や女性記者の特ダネ熱(決していやな感じではなく微笑ましい)など絡め気持ちを盛り上げるし、反撃の仕方もケッサクだったり、大いに大いに楽しめた。

ヘンリー・フォンダの相棒になる男の子や召使いピンキーの描写も丁寧で何層にも深まり味わえる。その上長くせずさらっとしたまとめ方。最高!

南北戦争のこともベースになっている。南側からの南北戦争の話を観ると勝手にざっくり持っていた認識が変わってくる。

ふや町映画タウンおすすめ作品。