この頃えらく好きになっているマイク・リー監督作品。(1997)
「ライフ・イズ・スゥイート」*1の、自閉気味の女の子のような、自分をうまく愛せない女性を変形させたのがこの映画の主人公たちの大学時代の姿のようにも見える。一人は、「ライフ・イズ〜」のように、外への攻撃という形をとり、一人は自分にその刃が向かっている。
そんな時期を越して、今は大人になった二人。一緒に大人になった二人にしか分かち合えないような時間・・この感じはよくわかる。
大学の時出会った繊細過ぎてこんがらがっている男の子の今の姿や、学生時代自分を責める女の子の表現はかなり痛々しく、容赦ない。居心地の悪いところは悪いまま、それでも人生をやっていくんだよという苦み、あきらめの末の人生の肯定みたいな空気はなかなか好きだ。
カトリン・カートリッジという女優さんがいいなと思ってみていたら、41歳で亡くなられているらしい。映画「ドッグ・ヴィル」の最初に「カトリン・カートリッジに捧ぐ」という言葉が出てくるそう・・(all cinemaのレビュー欄参照)
2024年8月現在 DVDは中古市場のみでやや高め