草迷宮・草空間

長いおかっぱの日本人形って不気味な存在として語られがちなんだけど、なんと魅力的な話にしてあるんだ!それを受け入れる内田さんの世界のすばらしさ。日本人形の名前は「ねこ」。猫の要素も持っているし、三歳の女の子のぷっくりした手などのしぐさのかわいさも持っていて、主人公を描く絵みたいに細密すぎなく、目を細める要素充分。
「キャリアこぎつね きんのもり」*1童子はこの作品のねこちゃんのイメージでは?とちょっと思ったりもする。(勝手に共通点を感じているだけだけど)

81年と84年の作品ということで当時の大学生のファッションがなつかしく、それが決してダサくみえない。時雨とかいてトキフルくんという主人公のお友達がいるのだけど、パソコン通信時代、昭和30年代生まれのフォーラムでそのハンドルの方がいらしたけれど、この作品からだろうか・・

草迷宮・草空間

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