7月に読んだコミック

コミックの感想もたまりにたまっている・・忘れないうちにメモ。

  •  大奥 19

 大奥19巻で完結。良作大河ドラマをみていても思うのだけど、時代劇の神々しさっていいな。ファンタジーかもしれないけれど、理念でひとが動いている感じ。

篤姫」の大河は少ししかみていなかったのだが、この男女逆転時代劇で男性として描かれている篤姫(胤篤)、魅力的だった。ラストは津田梅子に篤姫からの言葉・・女でもやれる!!(意訳)それをこの作品の中では男で、秘密にされているけれど女の将軍の御台所だった胤篤が経験談として発言するのだから良いよな。ロマンチックなり。

 

  • あさドラ!5 

 1964年の東京五輪の頃の物語。昨年の医療従事者へ感謝のブルーインパルス飛行の話とかどうも乗れなかったけれど、ドラマ「いだてん」の中のブルーインパルスの話は悪くなかった。これも飛行機乗りの話でブルーインパルスと深くかかわっているけれど、主人公あさの真摯な姿をずっとみてきているから応援しながら読んでいる。

友人の芸能界デビュー、モンローの「七年目の浮気」風の演出など今後が気になる。面白い時代の話、自分の好きなものがどうからんでくるのか楽しみにしながら待っておこう。

 

 毛利の家臣小早川隆景ものすごい存在感。毛利元就の有名な「三本の矢」のたとえの兄弟の三番目の人らしい。いつも思うのだが、この作品歴史に詳しい人にはピンと来る出来事が散りばめられているのだろうな。自分はいつも読んだ後で、史実を調べてかなり丁寧に描かれているんだなと感じる。今回は備中高松城水攻めの話。

この作品、映画はえらく簡単にまとめてあったなと思う。

 

 

 カップルの一人が弁護士という設定がダテじゃないというか、死後の財産の話など現実面からのアプローチの愛情の表現がなかなかいい。

献立のアイデア 栗きんとんに林檎の煮たものも加えること。甘すぎなくてよさそう。

最後の方の志乃さんという女性の料理 大根にちょこんとついた青い葉っぱをゆでてきざんであったのを炒り豆腐にのせている。葉っぱ、使えばいいんだよな、と思いカットしておきながらゆでる一手間を惜しんでいるいるうちに野菜室でしなびさせたりしているもので、ドキっとする。昔から冷蔵庫のものでちゃちゃっとおつまみ、という話に憧憬と手の届かなさを感じている。 

  • 猫ピッチャー 12 

 猫好きにとっては猫の動作はなんでもかわいい。猫がバット振るなんて無理に決まっているのにギリギリこれならできるのでは?(ほんとはできはしないけれど)ってラインで描かれているのが楽しめる。

最近読んだ町田尚子さんの絵本「ねこはるすばん」もそのライン、ファンタジックなんだけど、猫の描写はリアリティにあふれ、こんなことあるかもな、って楽しい気持ちにさせてくれるのが最高。猫ピッチャーミーちゃんも、町田さんの猫も猫の不機嫌そうな時の表現、真顔みたいな瞬間の表情も魅力なんだよな。両方ウィットとネコ愛に満ちた楽しい本。 

 

乙嫁語り 13

 

 13巻も読んでおきながら中東地方といういいかたでまとめてしまう自分が悲しいが、ほんとに見当のつきにくい中東の暮らしを身近に感じられる作品。この巻では中東のもてなしの話がまだまだこどもっぽい双子の若妻の一からの体験みたいな形で描かれ、一緒に歩める感じ。

イギリス人の主人公が中東の花嫁を本国に連れて帰る・・今後にドキドキ・・