希望のかなた

今月閉館する京都みなみ会館でやっとみることができた。アキ・カウリスマキ作品。
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中年男の再出発に選んだ気力のないレストランとシリア人難民。小津安二郎の理解者だなあとつくづく感じる省略した表現。無表情の向こうの情。今までに出会ってきた監督作品の要素(レストラン経営、ギャンブル、バンド、犬、夜の海)などが今回はこう展開するんだという喜び。

シリアについてニュースの瞬間しか考えていなかったが、声高ではないのに力強く訴えるものがあり、それが一番しみこむ形だと思う。(マフマルバフ監督の「サイクリスト」*1でのアフガン難民の話のように)。主人公の掃除機をかけていた姿が忘れられない。自分の中に生きている。

日本のエッセンスもとても楽しいし、主人公はうわさ通り山田孝之似。