タイトルから歌麿がもてもてで・・っていう話かと思ったが、そうではなくて、歌麿の美人画に描かれたりした歌麿周辺の女たちの姿を歌麿の仕事っぷりや日々と重ねて描いたものだった。昨日感想を書いた「西鶴一代女」*1はあとからネットでみていると田中絹代に汚れ役をさせ溝口健二が低迷から抜け出せた記念碑的作品、ということだったが、画面構成などはかっこいいものの、ストーリーはちょっと悲劇的すぎて、溝口監督の厳しさばかりが身にしみてしまったもので、自分にはこの作品くらいの、軽いタッチで人々を点描する、くらいがちょうどいいとも思えた。優柔不断な若旦那の描写とかかわいらしかったし、いつの時代でもこういう人っているんだ、って感じでおもしろかったし。
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