菊次郎はクラスでおかしなことをやってのける男子のよう。前半菊次郎がひとりでめちゃくちゃやってるところは何度も声を出してわらったのだけど、学級委員のような感性からなかなか脱却できない自分にはたけし軍団ぽいノリにちょっとついていけないときも少々あり。しかし、ラスト、それらすべてが腑に落ちる。CMで使われていてききなれている音楽もとてもきれいに響いていた。夏のにおいも浅草の風景も他者とのこういうかかわり方もたけしの好きなものなのだろうな。
掲示板でのsumiちゃんのコメント(2008 12/28)
「菊次郎の夏」、武らしくていいですよね。
最近読んだ彼のエッセイで、俺の言う「なんだバカやろう」には、本当にバカっていう言葉通りの意味じゃなくて、こんにちはの代わりだったり、「元気でやってんのか?」的な意味であったりいろいろある、と。
ただ直接相手に優しい言葉をかけるのが恥ずかしかったりするから、「なんだバカやろう」みたいな言い方になる。というようなことが書いてありましたが、そういう武の言葉とは裏腹なシャイでやさしい人柄が全面にでた映画だと思います。もともと武は東京の下町で育ったので、そういう近所の人の感じもよくでていたし雰囲気もいいですよね。
それへの自分のコメント(2008 12/29)
「菊次郎の夏」、すごい余韻がありますね。sumiちゃんが書いてくれたように、昨今のはずかしげもないベタベタの感動ものとは違う、ちゃんと含羞のある大人の、なんだかいい話になっててそこがすばらしいですよね。すごく頻繁にあの映画のこと思い出して、なんかよかったなぁって思ってます。
下町の風景もおもしろかったなぁ。ヤンキーとのやりとりとかも。で、吉行和子さんがおばあちゃんやってましたが、最近吉行さんのことがすごく好きで。
このあいだ「ぴったんこカンカン」に富士真奈美さんとでておられましたが、(以前は岸田今日子さんと三人組だったけれど)それこそ余裕があって乙女なところがある大人のいい関係ですごくみていてたのしかったです。あれ再放送したらぜひみんなにみてもらいたいなぁ。「菊次郎〜」に戻ると、テーマ音楽がたけしがわりとまじめな話をするCMがちょうどあの映画の音楽を使っていることもあって、前にsumiちゃんがいってくれた、たけしと同時代に生きてよかったという話を少し思いだしました。たけしは世の中に今起こっているこれをどう考えているのかな、とか知りたくなる感じ。
浅草のノリってほんと関西とはまたちがいますよね。
このあいだのM1グランプリでも思ったなぁ。
windshipさんがごらんになって(2009 1/7)
「菊次郎の夏」「この夏、いちばん静かな海」見終わりました。
「菊次郎〜」、ほんとぽんさんが書かれているように余韻に溢れていて、頻繁に思い出すというそのままの感じでしたし
sumiちゃんがおっしゃった
>武の言葉とは裏腹なシャイでやさしい人柄が全面にでた映画だと思います。にも、賛同です!
子どもに向かって「売り飛ばしちゃうぞ」(だったか?)みたいな言葉には、ギョッとしながらも、噴出さずにはいられませんでした。
ツービートを初めて見た時の笑いの衝撃性に通じるものを感じて、ツービート、もう一度みたいなあ、と思ったりもしました。
「この夏〜」も、好きでした。
唐突で、ちょっと場違いな発言かもですが、手話を習ってみようかな、と初めてそんな風に考えました。実現度は低そうですが。
波の音が、いつまでも耳に残っています。。
私のコメント(2009 1/8)
「菊次郎の夏」、浅草の街でぷらぷらしている若者をいましめておきながら。。みたいなシーンも好きでしたし、競輪の翌日、「どうだ!」とばかりに買う坊やの服の趣味とかも、なんかかわいらしいなーと思いました。車をひろうためのおかしな努力とかも・・・あ!バス停で食べるにぎりめしのくだりも好きだな?。これでいいんだ!みたいな気分になりました。
sumiちゃんのコメント(2009 1/10)
windさん、「菊次郎の夏」ですが面白い話があるんです。イタリアでホームステイしていた時のおうちのかたが武の映画のファンで、「菊次郎の夏」を私とその家のご夫婦、他にホームステイしていたオランダ人の55歳くらいの女性と四人でビデオ鑑賞していた時のこと。前半によく出てくる武と少年のからみ、「売り飛ばしちゃうぞ」や、「ひっぱたくぞ、この野郎」みたいな表面的に子供を虐待するみたいな言い方なので、そのオランダ女性は武のことはまったく知らないので「こんな子供に。。。私は可愛そうで観ていられない」と言って自分の部屋に帰っていかれました。
そりゃ外人からしたらあのニュアンスは分かりにくいだろうなぁ、と納得したことがあります。
私のコメント(2009 1/11)
「菊次郎の夏」のお話、興味深く読ませてもらいました。
日本人同士でもそういうことありますよねー。
意図を解さずえらいまっすぐに拒否反応とか示されて
これはこのひとには説明するの難しいなぁと思うことがあります。
windshipさんのコメント(2009 1/13)
「菊次郎の夏」のお話し、私もとても興味深く読ませていただきました。
そりゃあそうかもしれませんねぇ・・・ぷっと吹き出す可笑しさとその裏に流れる、優しさや哀しみなど、わかりようもないものでしょうね。引き合いに出すのもなんですが、ツービートが出てきた当初も、ネタの内容に一瞬、すごいバッシングがあったような記憶があります。
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