にっぽん昆虫記

はじまりはほんとすごいキツい方言でもそもそとしていてよくも悪くも今村流だなぁ、生々しいぞ〜と思ったのですが、すぐにひき込まれた。
左幸子ってなかなかいい!
それこそ善悪を超えて生きていかなきゃいけない感じがよく出ていて、なんだかどろどろした話なのに清涼感あった。
リアルで骨太でかっこいい!
ちょっと前にみた「嫌われ松子〜」もなんか似たようなところもあるのにこれにくらべるとぺらぺらしていて、ああこの映画みたいな迫力がほしいところだよな。。ってちょっと思った。
時代が違うんだから仕方ないかもしれないけれど・・
やっぱり日本全体がまだまだハングリーだった感じが出ていて、ブラジルの「シティ・オブ・ゴッド*1をみたときの感じに似た気分になった。

↑の感想を読んでsumiちゃんのコメント(6/22)

そうそう、まさに骨太な感じがいいですよねー。初めのほうは方言がよく聞き取れなくて、「あれ?」って感じだったのですが、ほんと、すぐ映画の迫力に巻き込まれて、一気に観てしまいました。左幸子ってあまり映画で見たことなかったんだけど、なかなかいい女優さんですね。はまり役でした。
今村監督は、最近の「うなぎ」にしろ何にしろ、男女のどうしようもない関係みたいなのを描くのがうまい!リアルですよね、いつも。実体験もあるのかもしれないけど、戦後のいろんなことを体験としても知っている世代の監督が亡くなるのは淋しいことです。
嫌われ松子〜」ちょっと観たいと思ってたんですが、そうそう、なんか薄っぺららい感じを予告からも受けていて・・・。

それへの私のレス(6/23)

左幸子さんってわたしも晩年の「怪傑熟女 お悩み解決」とかいう番組でのパネリスト姿を思い出していて、サッチーとか個性の強い人が結構でてたので
その中で落ち着いた感じだな〜とか思っていたのですが、どんな作品にでておられたのか調べたら本当に激動の人生だったみたいですね。

こちら参照。)
訃報でコメントを寄せられている今村監督も亡くなられたわけで、寂しい気分になりますね。。

さらに、windshipさんのレス(7/2)

「にっぽん昆虫記」のこと。
1963年の作品のようですが、当時、毎週ではないのですが「週刊新潮」が家にあり、
映画の紹介コラム(たぶん)にこの作品が取り上げられていて
左幸子の体当たり演技が・・・」という生々しい描写に触れた事が書かれており
子ども心に、なんともいえないドキドキザワザワ気分を覚えていました。
「にっぽん昆虫記」と聞けば、未だにその気分、そう感じたことを思い出したりするのです。
結局映画は見てなくて、見たい!と思っています。

そのあと、ごらんになった感想はこちら

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