フェリーニの道化師

フェリーニの映画はニーノ・ロータの音楽と一緒でないと!ときいていたのだけど、「8 1/2」と続けてこれをみてみてすごくそれがよくわかった。ある時は哀感を漂わせながら、けなげに咲く花のような、ある時は、妖しげな、光を放つ音楽。映像とぴったりあっている。
往年の道化師の取材をフェリーニがしつつ、フェリーニによる創作の部分もまじえつつの映画でとても理解しやすいし、なんかとても大きな感情に揺さぶられるすばらしい映画だ。all cinema

2008/12/28 windshipさんがボードに「道化師」をご覧になった感想を書いてくださる。

昨日、久しぶりにふや町行ってきました。
しばらく前、されていたフェリーニのお話が心に残っていたこともあり、そして、ぽんさんがみるべき、と言って下さった事もあり最後に(?)「フェリーニの道化師」を借りてきました。
素晴らしかった・・というのが今更ながらの感想です。
始まると、静かにどんどんひき込まれていきルポルタージュ的な色調の場面と幻想的・幻惑的な場面が溶け合ってどちらも殺しあわず、ひきたてあっていたと思います。確かな現実であったのに、幻影だったかのように衰退せざるを得なかった道化師たちの存在が哀しくてたくましくて美しいです。

やはりしばらく前、こちらでのたけしについてのお話しから、ついにたけしをみることができました。何度も、(ミカちゃんがボードで書かれていたりして)見る!と思ったのに、何故だか見れなかったのですが、今回はsumiちゃんがされていた「HANA-BI」での大杉漣の場面の描写がどうにも心にひっかかり、その「HANA-BI」で初めてのたけしをみました。そして、「ソナチネ」「BROTHER」と続けてみることになりました。
今日道化師をみて、途中から、たけしの映像が浮かんできて、最後、2人の道化師がトランペットを吹く場面の色や舞台は、特に、たけしはフェリーニが好きだったの?と思わずにはいられませんでした。(ひょっとしたら、とても有名なお話だったりするのかもしれませんが)
そして、道化師と、よく知りもしないのですが、六区華やかなりし頃の浅草の芸人さんや舞台が重なったりもしたのです。


[rakuten:sumiya:10069607:detail]