この本のおもしろいところはぎくしゃくしていたはじめの雰囲気をそのまま書いているところだと思う。自分が文章を書くときに一緒に仕事してきた身近な人たちだからとそういうところをなんとなく遠慮してしまって書いたりしてなんだかつまらないものにしてしまうことが度々あるんで。。事務系の著者が技術系の人にどんどん希望を出していくところも感心。というのもわたし自身昔通信機メーカーにいたのだけど、技術的にムリといわれたら引き下がってしまうようなところがあって。。自分の置かれた環境に不満をのべるのは簡単だけど自分でかえていかなきゃ!という気分になった本。あとで考えるとこの本にはものすごく上昇気流がふいていて、大好きな山本文緒さんの「プラナリア」*1
や松尾スズキさんの「第三の役立たず」*2などとちょうど座標軸が反対というところがあるのだけど。。自分の中の前向きな部分はこの本に反応。
- 作者: 松永真理
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2000/07
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 108回
- この商品を含むブログ (37件) を見る