ゆとりですがなにか インタナショナル

ゆとりですがなにか インターナショナル

宮藤官九郎のテレビドラマのスピンオフ作品。

いかにもテレビのスピンオフって感じの軽いタッチ。だけど変わってきている日本の状況が背景に描かれポイントに。宮藤官九郎ってその時代を描く脚本家だなと実感。

前作でも女性と関係を持ちたいのにからまわりだった小学校教諭役の松坂桃李。今回も。あの男前が!いや彼だからこそ笑ってられる。宮藤官九郎は一見コンプレックスを背負った人物をうまく輝かせるのがうまい。

安藤サクラが子育て母のつらさをからっと。二人の幼児を育てる娘の日常をみている自分にはリアルに感じる。

どぎつい会話の向こうに温かいものが流れるクドカン脚本。水田伸生演出は「舞子Haaaan!!!」なんかでも感じたがテンポや作品全体が軽い。クドカン作品は演出によってはもっと暗部に踏み込み、最後その落ちてるところからの高いカタルシスまで持っていける要素があると思うのだがあくまで口当たり良く仕上げるイメージ。名作という部類の作品ではないと思うが楽しい時間を過ごせる。